アイレックス(eilex)は、イタリアのスピーカーメーカーAudelの新製品「Magika mk2 ART」と「Sonika mk2 ART」の取り扱いを開始した。価格はMagika mk2 ARTが¥600,000(ペア、税別)、Sonika mk2 ARTが¥360,000(ペア、税別)。

 今回発表の2モデルは、アイレックスがAudel製品の取り扱いを開始した2019年に国内に導入し、好評を博しているブックシェルフスピーカーのフラッグシップモデル「Magika mk2」と、ミドルモデルの「Sonika mk2」に、スタイリッシュなフロントバッフル板を使用した「ARTバージョン」となるもの(エントリーモデルの「Nika mk2」のARTバージョンは2020年10月に発売済)。

関連記事
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17260831

 ARTバージョンとは、Audelがイタリアの有名デザイン会社であるStudio Mendiniとコラボした製品であり、イタリア伝統の木材染色技術と寄木細工技術を採用したスタイリッシュでユニークなフロントバッフル板が特徴となる。目をひくそのデザインは、インテリアとしても映えるようになっている。

 その複雑なモザイク模様をつくり出すために、材料となる木材を一度、短い繊維レベルまで分解し、それぞれに長時間をかけて、繊維内部まで完全に染色を行なう。その後、染色された短い繊維を寄せ集めて固めることにより、複雑な模様をつくり出しているという。ARTバージョンではそのデザインを、フロントバッフルのみならず、背面パネルにも使用するというこだわりを見せている。

 今回発売されたMagika mk2 ARTとSonika mk2 ARTは、通常製品と同様に、エンクロージャーにはバーチ積層材を使用し、内部構造は特許技術の「IRS(Internal Ribs System)」を採用。キャビネットの内壁面にIRS加工を施すことで剛性が高められ、キャビネット自体の不要な共振や振動を抑制するとともに、キャビネット内の定在波の発生を劇的に低減させる役割も果たすという。

 スピーカーユニットについては、Magika mk2 ARTにはSB Acoustics社とSeas社のハイエンドユニットを採用している。

Magika mk2 ART2の主な仕様
型式:2ウエイバスレフ型
搭載ユニット:29mmソフトドームトゥイーター、5-1/2インチNew Curve coneウーファー、
周波数特性:40Hz~25kHz
音圧レベル:87.5dB
インピーダンス:8Ω
寸法:W200×H380×D288mm
質量:8.5kg/本
オプション:サランネット¥29,000(ペア)+税
      専用スピーカースタンド¥120,000(ペア)+税

Sonika mk2 ARTの主な仕様
型式:2ウエイバスレフ型
搭載ユニット:29mmソフトドームトゥイーター、4インチ New Curv coneウーファー
周波数特性:48Hz~25kHz
音圧レベル:87.5dB
インピーダンス:8Ω
寸法:W150xH260×D252
質量:4.5kg/本
オプション:サランネット¥21,000(ペア)+税
      専用スピーカースタンド¥100,000(ペア)+税