エミライから、Aurenderのオールインネットワークオーディオプレーヤー「A30」が、1月29日に発売される。価格は¥2,618,000(税込)。

 A30は、同ブランドの中で、アナログ出力を装備したデジタルミュージックプレーヤー群のフラッグシップとなる製品で、ストレージ(HDD)、CDドライブ、DAC、ヘッドホンアンプ機能などを搭載したオールインワンモデル。

 デュアルモノ構成のリニア電源の搭載と、広範囲に及ぶシールドによって、音質に影響を与えるノイズを的確に遮蔽、強力で、しかもクリーンな電源供給を可能としているという。併せて、無停電電源装置(UPS)機能も搭載しており、突然の停電においても、A30を安全に動作することができるようになっている。

 DACには、AKMの「AK4497」を、電源部と同じくデュアルモノ構成で搭載。PCMは768kHz/32bit、DSD512(USB出力は最大DSD256まで)の再生も可能。DSD256については、先に発表のあった「W20 Special Edition」と同じく、超低ノイズ電源回路を搭載したDSD256専用のUSBオーディオクラス2.0出力を装備している。

 搭載ストレージについては、ライブラリー用の10TBのHDDと、再生キャッシュ用の480GB SSDの二つを用意。SSDに再生データをキャッシュすることで、HDDの駆動を抑え、HDD由来のノイズや振動の抑制を行なっていることも特筆できるだろう。

 なお、CDドライブにはTEAC製を採用し、Aurender純正アプリによって、理想的なCDリッピングが行なえるよう計算されている。

 アナログ音声出力には、バランス(XLR)、アンバランス(RCA)の両方を装備しており、出力の調整も可能。XLRは4.0Vrms/5.4Vrmsから、RCAは2.0Vrms/2.7Vrmsから、それぞれ選択が行なえる。

A30の主な特徴
・AKM製DACチップ「AK4497」をデュアルモノ構成で搭載。786kHz/32bit、DSD512といったフォーマットをサポート
・FPGAベースの高精度クロック回路によってジッターを低減
・バランス(XLR)/アンバランス(RCA)オーディオ出力を搭載
・超低雑音リニア電源を搭載
・各種音量調整機能
・バランス駆動可能なヘッドホンアンプ搭載
・停電でもA30を保護するUPS機能搭載
・各種操作・設定が手元で行なえるAurender専用アプリ対応
・再生キャッシュ用480GB SSD&ストレージ用10TB HDDを搭載
・超低ノイズ電源回路を搭載したDSD256対応専用USBオーディオクラス2.0出力
・USBストレージ/NAS経由のファイル再生に対応
・自動CDリッピング機能。専用アプリでリッピングの設定変更やファイルの編集も可能
・バックグラウンド処理を無効にするクリティカルリスニングモード搭載
・x16アップサンプリング機能
・アナログ/デジタルフィルターのパラメーターの変更が可能
・豊富なデジタル入力端子を搭載

A30の主な仕様
対応フォーマット:DSD(DSF、DFF)、WAV、FLAC、AIFF、ALAC、M4A、APEほか
対応サンプリングレート:PCM 768kHz/32bit、DSD(DoP)最大DSD256、DSD(Native)最大DSD512(内部での再生のみ)
楽曲保存用ストレージ:10TB HDD
再生キャッシュ用ストレージ:480GB M.2 NVMe SSD
DACチップ:AKM AK4497 デュアルモノーラル設計
電源:リニア電源
ディスプレイ:8.8インチ、1920×480 WIDE IPS COLOR LCD
デジタルオーディオ入力:RCA SPDIF×1、BNC SPDIF×1、TOSLINK×1
データ用USB端子:USB 3.0(背面)×2
LAN端子:2重絶縁LANポート
ボリュームコントロール:-90dB~0dB(0.5dBステップ)
ヘッドホン出力:4pin XLRバランス、4.4mmバランス、6.5mmアンバランス
CDドライブ:TEAC Slot-Load CD-ROM Drive
メインクロック:OCXO超低ジッタークロック発信器
内蔵UPS:スーパーキャパシター
USB出力ビットレート:PCM 768kHz/32bit、DSD128(DoP時)、DSD256(Native時)
アナログオーディオ出力:アンバランス(RCA)2.0 or 2.7 Vrms、バランス(XLR)4.0 or 5.4 Vrms
専用ソフトウェア:iPad OS/ iOS (Lite Version)、Android OS(スマホはLite Version)
寸法:W430×H141×D355mm
質量:17.0kg