シーエスフィールドは、新たにフランスのハイエンドオーディオブランド「LIEDSON」(リードソン)の取り扱いを開始し、第一弾製品としてDAC内蔵ネットワークオーディオサーバー/プレーヤー「ORATORIO(オラトリオ)」を1月21日に発売した。価格は¥2,400,000(ベースモデル、税別)。

 リードソンは、画家・彫刻家でもあるジル・アギレラ氏によって創業された会社で、南西フランスのトゥールーズ近郊のジェールに居を構えるオーディオメーカー。社名は、ドイツ語で歌曲を意味する「lied」と、フランス語で音を意味する「son」を組み合わせて命名されたという。

 同社では、ケース(金属)やボンネット(木材)、電子回路にいたるまですべて自社で設計し、フランス国内で製造を行なっているそうで、ジル・アギレラ氏のアーティストの一面も加味した美しいデザインの製品を送り出しているという。開発ポリシーには「電気信号におけるゼロノイズ」を掲げており、電源や回路、制振設計、マテリアル(素材)まで綿密に吟味して、開発を行なっているそうだ。

 現在では、DAC、ネットワークプレーヤー(ストリーマー)、アンプ、ヘッドホンといった製品をラインナップしており、その中から今回、ORATORIOが日本へ導入されることとなった。

 ORATORIOは、CDドライブ(CD再生、リッピング対応)、ストレージ(mSATA SSD 250GB)、ネットワークプレーヤー、DAC、アナログ/デジタル音声出力、インターネットラジオ、AirPlay、音楽ストリーミング再生、といった機能を備えている。

 DACの性能に影響を与えるクロックには、44.1kHz、48kHzそれぞれに専用の発振器を搭載し、さらにデジタル部とアナログ部には別々の電源が用意され、クリーンで安定した、そして低ノイズの電源の供給による高音質化を可能にしているという。

 また、オプションも多彩に用意され、外装、SSDの容量、音声出力(デジタル出力/バランスXLR出力)と、ユーザーの用途に合わせて選択できるようになっている。

オプション一覧
<外装>
マルチラインビーチ(積層ブナ) ¥2,400,000(税別)
ウォールナット         ¥2,440,000(税別)
エルム・バール         ¥2,480,000(税別)
+ラッカー仕上げ        ¥250,000(税別)

<SSD容量>
1TB ¥80,000(税別)
2TB ¥140,000(税別)
4TB ¥250,000(税別)

<デジタル出力>
同軸(RCA)    ¥35,000(税別)
AES/EBU(XLR) ¥35,000(税別)

<アナログ出力>
バランスXLR ¥55,000(ペア、税別)

ORATORIOの主な仕様(ベースモデル)
ストレージ:250GB SSD
プレーヤー:LIEDSON PLAYER
CDリッピング:FLACビットパーフェクト(ロスレス)
ネットワークプレーヤー:RJ45ネットワーク経由UPnP/DLNA
対応フォーマット:WAV、FLAC、WMA、AAC、AIFF、MP3、Apple Lossless、OGG、APE、
対応サンプリングレート:PCM 384kHz/32bit、DSD256(11.2MHz)
接続端子:アナログ音声出力(RCA)
出力インピーダンス:470Ω以下
最大出力レベル:2.0Vrms
帯域幅:20Hz~80kHz
S/N:116dB
全高調波歪み:0.0004%
ダイナミックレンジ:118dB
消費電力:63W
寸法:W442×H80×D326mm
質量:約18kg