ノアから、イタリア、ソナス・ファベールの新製品「Palladio(パラディオ)」シリーズが発売された。

 Palladioシリーズは、同社初のカスタムインストール向けスピーカーで、既発売のSONETTO(ソネット)コレクションをオマージュした「LEVEL5」と、Olympica NOVA(オリンピカ・ノヴァ)コレクションをオマージュした「LEVEL6」の2種類をラインナップ、それぞれにシーリングスピーカーやインウォールスピーカーといったプロダクトを揃えている。それぞれの型番、価格は以下の通り。

●Palladio LEVEL5
PC-562 ¥46,000(1本、税別、2ウェイ2スピーカー同軸)
PC-562P ¥54,000(1本、税別、2ウェイ2スピーカー同軸)
PC-582 ¥57,000(1本、税別、2ウェイ2スピーカー同軸)
PC-563P ¥142,000(1本、税別、2ウェイ3スピーカー)
PL-563 ¥142,000(1本、税別、2ウェイ3スピーカー)
PW-562 ¥71,000(1本、税別、2ウェイ2スピーカー)
PS-G101 ¥107,000(1本、税別、サブウーファー)

●Palladio LEVEL6
PC-662 ¥78,000(1本、税別、2ウェイ2スピーカー同軸)
PC-662P ¥85,000(1本、税別、2ウェイ2スピーカー同軸)
PC-682 ¥92,500(1本、税別、2ウェイ2スピーカー同軸)
PC-683 ¥107,000(1本、税別、3ウェイ3スピーカー同軸)
PC-664P ¥284,000(1本、税別、3ウェイ3スピーカー+パッシブラジエーター)
PL-664 ¥329,500(1本、税別、3ウェイ3スピーカー+パッシブラジエーター)
PW-662 ¥216,500(1本、税別、2ウェイ2スピーカー)

LEVEL5の「PC-562」(左)と、LEVEL6の「PC-662」(右)。どちらも29mmドーム型トゥイーターと165mmウーファーを同軸配置した埋め込みスピーカーとなる

 Palladioシリーズは、イタリアルネサンスの有名な建築家の一人であり、多くの傑作を建築し、現代にも通ずる建築に関した数々の論文を執筆した、Andrea Palladio(アンドレア・パラディオ)からインスピレーションを受けて製作されている。

 上位モデルのLEVEL 6は、伝統の天然素材を使用したデザインが目を惹く。なかでもPW-662、PL-664はオリンピカ・ノヴァのフロント・バッフルデザインをオマージュした突板仕上げを採用、Walnut(ウォルナット)、Wenge(ウェンゲ)の2種類がラインナップされた。

 さらに手作業により、ラッカリングによる半光沢仕上げまで施されている。突板材の接合部にはクリアーメイプル材をはさむ事で理想的な振動のダンピングを実現。贅沢な革素材を使用し、プレミアムな質感を得るとともに音響特性も向上させている。

 ドライバー・ユニットについては、7モデルとも29mmシルクドーム型トゥイーターに、同ブランド伝統のDAD(Damped Apex Dome)テクノロジーを採用。中低域用には天然繊維とセルロースパルプを自然乾燥させた独自の振動板を搭載している。

LEVEL6の「PL-664」(左)と「PW-662}(右)。PL-664は縦配列モデルも準備されており、購入時にどちらにするかを選べばいい。カラリングはウォルナット(写真)とウェンゲがあり、さらに特注でウッドバッフルなしのブラックとベルベット仕上げも選択可能

 一方のLEVEL 5はブラック仕上げで統一されたラインナップで、こちらも29mmシルクドーム型トゥイーターにはDADテクノロジーを採用、ミッドレンジやウーファーは天然繊維とセルロースパルプを含んだ振動板が使われている。

 ネットワーク回路のコンデンサーはすべてカスタムメイド品で、ソナス・ファベールが追求する理想的なサウンドを目指している。回路には「パラクロス・トポロジー」設計が採用され、各ユニットの振幅/位相特性、空間/時間特性を最適化する一方、低周波数のインピーダンスを最適に制御することで、アンプとのマッチングにも配慮されている。

壁埋め込み型のLEVEL5「PW-562」。PC-562等と同じ29mmトゥイーターと165mmウーファーを搭載する