日本音響エンジニアリングから、拡散と吸音を組み合わせて空間の響きを調整するルームチューニング機構の新製品となる「Hybrid ANKH」が、11月30日に発売される。ラインナップと価格は下記の通り。
<Hybrid ANKH-Ⅰ>
「ST-Hy12」 ¥300,000/台(税別)
寸法:W60×D23×H120cm
質量:約27kg
「ST-Hy15」 ¥350,000/台(税別)
寸法:W60×D23×H150cm
質量:約35kg
<Hybrid ANKH-Ⅱ>
「CO-Hy12」 ¥340,000/台(税別)
寸法:W40×D40×H120cm
質量:約30kg
「CO-Hy15」 ¥400,000/台(税別)
寸法:W40×D40×H150cm
質量:約38kg
Hybrid ANKHは、同社が2008年から製品化しているルームチューニング機構「AGS」の新たなラインナップとなる製品で、AGSの特長である「拡散」に、「吸音」の機能をプラスしているのが特徴となる。
Hybrid ANKHの機能としては、代表的な音響障害である定在波(※1)によるブーミング(※2)発生の改善に、より高い効果を発揮するという。従来のAGSと組み合わせることで、部屋ごとの特徴に対応した環境(音響)づくりをより精緻に行なえる、としている。
※1 囲まれた空間内において、直接音と反射音が干渉することで聴く位置により特定の高さの音量に山谷が生じる現象
※2 不自然に低音域が強調されて、籠って聴こえる現象
ちなみに、AGSはテレビ・ラジオ局などのスタジオ等、プロ仕様に開発された製品を一般消費者向けに製品化したもので、「Acoustic(音響) Grove(森) System」の頭文字からネーミングされている。その特徴は、自然の森が持つ音環境に着目した柱状拡散体であり、木々に音が乱反射を繰り返すことによって生まれる残響から得られる「低域の抜けの良さ」と「中高域の緻密な響き」という森の音響効果を、屋内の部屋で再現しようと開発された製品だ。