ラディウスから、完全ワイヤレスイヤホン「HP-NX500BT」が10月に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は￥18,000前後。
HP-NX500BTは、ノイズを抑える独自技術「FLW（Floating Lead Wire）構造ドライバー」の搭載が特徴。加えて、ワイヤレスの接続安定性を向上させるために、チップアンテナを厳選し、内部への配置も最適化しているという。また、アンテナ面積を拡大するPCBパターンによって、利得や指向性を向上、安定性に大きく寄与しているそうだ。
HP-NX500BTの主な特徴
・FLW（Floating Lead Wire system）構造ドライバーを搭載
9.8mm径のダイナミックドライバーを新開発。ボイスコイルのリード線を振動板に接着せず、ドライバーユニット中心の空洞から引き出し背面のPCBに接続する独自の空中配線技術により、駆動時に振動板へ偏った負荷を与えずローリング（不自然な振幅）の発生を低減させることに成功。特に振幅の大きな低音域のノイズを大幅に抑制できるという。結果、トランジェント（過渡）特性に優れ、リアルな音像定位も実現している。
さらにボイスコイル（リード線）に、SPCCAW（SP-銅クラッドアルミ線）を採用。通常の銅線に比べて軽量であることから、振動板のレスポンスを高めることができ、伸びやかな高音域の再現性も得ているという。
・安定したBluetooth接続
BluetoothのSoCにQualcomm社の「QCC3020」を採用。接続の安定性を左右するチップアンテナを厳選し、コンパクトなイヤホン筺体の限られた空間でチップアンテナ周囲の部品配置を最適化。さらに、アンテナの実効面積を拡大する独自のPCBパターン設計により、「アンテナ利得（アンテナから空中へ放射する電波効率）」と「電波の指向性」を向上させている。
・インピーダンス整合回路を厳選し、音切れを低減
インピーダンス整合回路に、高周波特性に優れる日本製インダクタンスを採用。装着時にイヤホンが最も吸収する電波の周波数である「共振周波数」が、Bluetooth帯域の中心周波数（2.44GHz）の値に限りなく近づくよう疑似人体頭部模型を用いた回路調整を行ない、信号がアンテナから基板上の主要ICへ伝達されるまでの信号ロスの程度を表す「VSWR（Voltage Standing Wave Ratio）」の特性を向上。結果、楽曲再生時の音切れの発生をより低減させることに成功。
・Qualcomm TrueWireless Stereo Plus（TWS Plus）対応
TWS Plusは、接続機器から左右両方のイヤホンへ同時に音声データを送受信する通信方式。イヤホン装着時の、左右イヤホン間での通信をなくすことで、通信の安定性や、楽曲再生時の音声の途切れを防ぐことができる。
・aptXコーデックをサポート
・タッチコントロール対応
・ディープマウントイヤーピースを採用
・イヤーポートに設けた突起により、イヤーピースの装着位置を2段階で調節できるアジャスタブルポート
・IPX4の防滴仕様
・Qualcomm cVc8.0対応
・マルチペアリング対応（最大5台）
HP-NX500BTの主な仕様
通信方式：Bluetooth Ver5.0
対応プロファイル：A2DP、AVRCP、HFP、HSP
対応コーデック：aptX、AAC、SBC
伝送帯域：20Hz～20kHz
連続再生時間：最大約5時間30分（実測値）、充電ケース使用時 最大27時間30分（実測値）
充電時間：イヤホン 約1時間、充電ケース 約2時間
型式：ダイナミック型
ドライバー：Φ9.8mm
出力音圧レベル：113.5±3dB
再生周波数帯域：10Hz～45kHz
インピーダンス：16Ω
付属品：充電ケース×1、イヤーピース（XS、S、M、L）各1セット、USB Type-Cケーブル（充電用）、取扱説明書／保証書×1