完実電気は、オランダのオーディオメーカーSILTECH(シルテック)社と代理店契約を結び、今月より21日より同社のオーディオ・ケーブルの販売を開始する、と発表した。今後は、完実電気、およびグループ企業であるノアの2社で、SILTECH社のオーディオ・ケーブルを、製品ラインを分割して専売していくという。取り扱いラインは下記の通りとなる。

完実電気取り扱い
・EXPLORE SGシリーズ
・CLASSIC ANNIVERSARYシリーズ

ノア取り扱い
・TRIPLE CROWNシリーズ
・CROWNシリーズ

 また、完実電気が取り扱うCLASSIC ANNIVERSARYシリーズのラインナップも公表された。下記のように、RCAケーブルからフォノケーブルまで、14製品が用意され、いずれも10月21日より発売となる。

<RCAケーブル>
CLASSIC550I RCA-1m ¥150,000(税別)
CLASSIC550I RCA-1.5m ¥200.000(税別)

<XLRケーブル>
CLASSIC550I XLR-1m ¥150,000(税別)
CLASSIC550I XLR-1.5m ¥200,000(税別)

<スピーカーケーブル>
CLASSIC550L SPADE-1m ¥170,000(税別)
CLASSIC550L SPADE-2m ¥270,000(税別)
CLASSIC550L SPADE-2.5m ¥330,000(税別)
CLASSIC550L SPADE-3m ¥390,000(税別)

<LANケーブル>
CLASSIC NETWORK-1m ¥115,000(税別)
CLASSIC NETWORK-2m ¥155,000(税別)

<同軸デジタルケーブル>
CLASSIC DIGITAL COAX-1m ¥65,000(税別)

<USBケーブル>
CLASSIC USB-1m ¥100,000(税別)

<フォノケーブル>
CLASSIC PHONO-1m ¥160,000(税別)

 Siltech社は、1983年創業のオーディオメーカーで、社名は「Silver」と「Technology」を組み合わせた造語という。オーディオ業界初の高純度純銀製インターコネクトケーブル「InevitableLink」で世界的な話題をよび、以後、革新的な技術を盛り込んだハイエンド・オーディオ・ケーブルを続々と発売することで、世界的なブランドへと成長を遂げているそう。

 Siltechのケーブルに使われている導体は、銀と純金の合金製からなる「G7」。一般的に、銀素材を加工してケーブル導体を製作すると、導体にマイクロクラック(微小な亀裂)が発生することがあり、それが耐久性や音質に悪影響を与えるという。Siltechでは、その影響を抑えるために、マイクロクラックに純金を流し込んで隙間を埋め、理想的な導電性能を発揮するケーブルに仕上げており、その純度は現在では9Nに達しているそう。

 今回発売されるCLASSIC ANNIVERSARYシリーズは、このG7導体を使用した同社の代表的なケーブルになるといい、これまでのCLASSIC ANNIVERSARYシリーズの中でも格段にノイズレベルの低い製品に仕立てられているという。結果、音楽の細かいニュアンスや音場の立体感、正確な音階表現が楽しめる、としている。