協同電子エンジニアリングは、フェーズメーション ブランドの新製品として、消磁器「DG-100」を11月上旬に発売する。価格は¥25,000(税別)。ニックネームは「帯磁退治」。

 DG-100は、MC昇圧トランスや鉄心入りMCカートリッジに帯磁した磁気を取り除くための消磁器。そうした製品は微弱な信号を扱うため、帯磁したままだと、その信号に影響、つまり音質劣化(悪化)の原因となってしまう。

 フェーズメーションでは、長年にわたる製品製造のノウハウを元に製品を開発。効果的に消磁を行なえる仕組みを盛り込んだDG-100の発売にこぎつけたという。

 消磁によって、解像感や音の抜けが向上し、製品本来が持つクォリティを楽しめるようになるそうだ。

 注意点としては、空芯のMCカートリッジには使用不可なこと、MM型、MI型カートリッジでは針先をはずしてから消磁を行なうこと(そうしないとマグネットが消磁されてしまうという)、MC昇圧トランスでは接続した機器をはずしてから消磁を行なうこと、となる。

DG-100の主な仕様
出力発振周波数:440Hz±5%
出力電圧:0.7Vrms以上
出力波形:約20秒間の指数関数減衰波形
出力インピーダンス:280Ω
出力端子:RCA×2(金メッキ)
電源:乾電池(9V角型乾電池)
寸法:W69×H28×D121mm
質量:172g
付属品:9V角型乾電池、ICクリップ付きプラグ(電池ケースに収容)