協同電子エンジニアリングから、フェーズメーション ブランドの新MCカートリッジ用昇圧トランス「T-550」が、10月上旬に発売される。価格は¥100,000(税別)。

 T-550は、人気の「T-1000」で培ったトランス取付構造、磁束制御技術等を踏襲した最新モデル。近年の「EA-350」を始めとする新世代モデルと同じ10mm厚のアルミスラントパネルを採用するなど、統一感のあるデザインで仕上げている。

T-550の主な特徴
1 T-1000を踏襲した強靭なシャーシ構造を採用
 フロントパネルは10mm厚アルミスラントパネル、1.2mm厚の銅メッキ鋼板シャーシベース、1.6mm厚の銅メッキ鋼板カバーで構成された強靭な筐体構造を採用。剛性の確保と磁気歪の低減狙って、ステンレス製の非磁性体ネジを使用し、組立ている。

 また、トランス自体はハイダンピングラバー材によって本体から分離されており、外部振動の伝達を抑制している。さらに、トランス付近に磁気シールド材を配置することで、外部誘導ハムと磁気歪の低減効果も狙っている。

2 カートリッジからのフォノバランス伝送入力に対応し、外来ノイズを抑制

3 独自の特殊分割巻線構造によるMC昇圧トランス
 大型EIコアに低損失極太銅線を巻き上げることにより、広帯域にわたるバランスのとれた再生と、可聴帯域内の位相歪の減少を実現。エネルギー感と音像定位に優れたサウンドが楽しめるという。

4 入出力端子には、削り出しの金メッキ端子を採用

T-550の主な仕様
最適カートリッジ出力インピーダンス:1.5~40Ω
負荷インピーダンス:47kΩ
昇圧比(電圧利得):26dB
周波数特性:10Hz~50kHz(±2dB)
入出力端子:XLR、RCA
寸法:W174×H90×D173mm
質量:2.1kg