リンジャパンから、アナログレコードプレーヤー「MAJIK LP12」の新世代モデルが発売される。

MAJIK LP12 ¥520,000(税別、11月発売)
●システム構成:LP12 mechanics、Standard Sub-chassis、Majik Power Supply、Solid Base、KRANE、ADIKT

 MAJIK LP12は、LP12をできるだけリーズナブルに…というコンセプトのもとで2007年に誕生した。自社製トーンアームを搭載することをせず、他メーカーとパートナーシップを結ぶこと、また大胆なパッケージプライスを設定することで、LP12への入り口としてユーザーにも歓迎されてきた。

 初代トーンアームはPro-ject社、続いてJELCO社製が搭載されていたが、JELCO社がコロナウイルスにより活動を停止してしたったため、新しいパートナーを探していたという。

 その結果、3世代目となる新しいトーンアームには、Clearaudio社製が採用され、これまでよりも上位グレードのモデルを搭載することで、MAJIK LP12は新たなパフォーマンスを獲得することになったそうだ。「KRANE」(クレーン)と名付けられた新型トーンアームは、LP12にフィットさせるため各部スペックの調整が施されている。このKRANEを搭載した新世代MAJIK LP12は11月に登場する予定だ。

 最新ベアリングシステム「KAROUSEL」の標準装備化、そして今回のトーンアーム変更により、MAJIK LP12の販売価格は20%ほどアップしている。しかし各パーツの価格や価値を考えると実はお得かも、と思えてしまうほどの進化をぜひ体験していただきたい。なお、トーンアーム「KRANE」の単品発売は今のところ予定されていない。

 また今回、MMカートリッジ「ADIKT」の仕様変更も行われた。これは上記のKRANEトーンアームへの完全な取り付けを考慮したもので、ADIKT上部にあったふたつの突起をなくしている。この仕様変更は、LINNトーンアームに対しての取り付けには関係がなく、あくまでKRANEおよび他社製カートリッジの取り付けを容易にするための変更とのことだ。