シャープは、120インチの業務用8Kディスプレイ「8M-B120C」を発表した。価格はオープンで、9月下旬から受注生産をスタートする。

 業界最大クラスの120インチ8K液晶ディスプレイを搭載し、画面サイズは横2,657.2×縦1,494.7mm。HDR信号にも対応済みで、素材の質感から風景の奥行感までリアルに映し出す。

 同社「AQUOS 8K」の開発で培った映像技術を搭載し、フルハイビジョンや4K解像度の映像は、8Kにアップコンバートして表示する仕組みだ。またHDMI2.1対応の入力端子も搭載し、8K/60pや4K /120p映像をHDMIケーブル1本で接続可能となる。HDMIケーブル4本で8K映像を表示する従来の方式にも対応している。

 本機は店舗やショールームといった商業施設などのデジタルサイネージとしてはもちろん、オフィスでの設計図やデザインレビューにも活用できる。絵画や彫刻などの美術品のデジタル展示や、パブリックビューイング用ディスプレイとしての活用も提案されている。

HDMIの入力端子は5つ搭載する。上側の4つはHDMIケーブル4本を使って8K信号を伝送するもので、下側のひとつがHDMI2.1対応(1本のHDMIケーブルで8K信号を入力可能)となる

「8M-B120C」の主なスペック

●画面サイズ:120V型UV2A液晶
●表示画面サイズ:横2,657.2×縦1,494.7mm
●最大解像度:水平7,680×垂直4,320ドット
●最大表示色:約10.7億色
●バックライト:直下型LED
●輝度(標準値):600cd/m2
●コントラスト比(標準値):3,500対1
●内蔵スピーカー:70W(10W×4、15W×2)
●接続端子:HDMI入力2系統5端子(HDMIケーブル4本で8K入力/HDR対応、HDMIケーブル1本で8K入力/HDR対応)、アナログミニD-SUB15ピン1系統、アナログ音声入力1系統(3.5mmステレオミニ)、デジタル音声出力1系統(光)、ヘッドホン出力2系統(3.5mmステレオミニ)、LAN端子1系統、USB端子2系統●連続稼働時間:16時間
●消費電力:1,000W(AC100〜120V、50/60Hz)
●寸法/質量:W2,717×D805×H1,979mm(スタンド装着時、突起部を除く)/約206kg