ナスペックから、IsoTekのパッシブタイプの電源コンディショナー「EVO3 SUPER NOVA」、および「EVO3 NOVA ONE」が9月10日に発売される。価格はEVO3 SUPER NOVAが¥2,000,000(税別、受注生産)、EVO3 NOVA ONEは¥250,000(税別)となる。

「EVO3 SUPER NOVA」

「EVO3 NOVA ONE」

 EVO3 SUPER NOVAは、電源のノイズ成分を除去する機能を持たせた、パッシブタイプの電源フィルター。同社の人気モデル「EVO3 NOVA」をベースに改良を行ない、結果、大幅なグレードアップを果たしているそうで、前段機用として“究極”を謳うパッシブ型の電源フィルターにまとめられている。

 筐体は、フラッグシップ「EVO3 SUPER TITAN」と同型の巨大なもので、外部からの振動を遮断する振動対策が施されたISIS(インデペンデント・システム・アイソレーション・サポート)キャビネットを採用。スタックすることも可能という。出力については、NOVAの前段側と同じく出力8系統を備え、定格電流は全8系統で20Aまで可能なスペックを有している。

 フィルターには、同社他モデルと同じく、電源ラインを通じて入って来る「ディファレンシャル・モード・ノイズ」、および、Bluetoothなどの電波によって引き起こされる「コモン・モード・ノイズ」の双方に対応するDELTAフィルターの効果を高め、さらに高出力のオーディオ機器に対応させたDCDフィルターを搭載する。加えて、アースラインへの独自フィルターも搭載されている。

 また、接続した機器のインピーダンスに応じてDELTAフィルターの動作を制御するアダブティブ・ゲーティング(Adaptive Gating)回路も、もちろん搭載済み。SUPER NOVAでは、8系統すべてに“個別で”同回路を搭載しているのが特徴となる。

 なお、付属の電源ケーブルは3ピン仕様の「GII INTENSE」であり、導体純度は6N(99.9999%)のOFCを採用。コネクターには24金メッキも施されている。これはEVO3 GENESIS標準付属品同等だが、購入時にはオプションの「EVO3 SEQUEL」(1.5m ¥54,000+税)、「EVO3 OPTINUM」(1.5m ¥125,000+税)へのアップグレードも可能。

 一方、同時発売のEVO3 NOVA ONEは、現行「EVO3 NOVA」(EVO3 SUPER NOVAではない)の前段用出力フィルターの能力はそのままに、IECコンセントを1口に減らして、可能なかぎりスリム化を図った製品。

 専用のリンクケーブルを使えば、最大6台のEVO3 NOVA ONEを1本の電源ケーブルで賄えるため、接続する機器の数に合わせて、EVO3 NOVA ONEを買い足す、という使い方もできる。

 スペック面では、EVO3 SUPER NOVAと同様に、ディファレンシャル・モード・ノイズ&コモン・モード・ノイズ対応のDCDフィルター、アダブティブ・ゲーティング回路も搭載する。

EVO3 SUPER NOVAの主な仕様
入力電圧:AC100V、50/60Hz
入力コンセント:IEC 3P、20A×1 系統
出力電圧:AC100V、50/60Hz(入力と同一)
出力コンセント:IEC 3P×8系統
定格 出力電流:8系統合計 最大20A
寸法:W500×H300×D500mm
質量:46.2kg

EVO3 NOVA ONEの主な仕様
入力電圧:AC100V、50/60Hz
入力コンセント:IEC 3P、20A×1 系統
出力コンセント:IEC 3P×1 系統、パワコン×1 系統
出力電圧:AC100V、50/60Hz(入力と同一)
定格 出力電流:最大10A
寸法:W75×H125×D470mm
質量:4.6 kg