ステラでは、米国、Wilson Audio(ウィルソンオーディオ)の新製品「Sabrina X」について、9月10日から日本国内での受注を開始すると発表した。

「Sabrina X」
¥3,200,000(ペア、税別)※スタンダードカラー:ギャラクシーグレー、クオーツ、カーボン
¥3,400,000(ペア、税別)※アップグレードカラー:アイボリー、ダイヤモンドブラック、クリムゾンサテンレッド

 Sabrina Xは9月1日にアメリカで発表されたばかりで、2015年にリリースされた「Sabrina」のフルモデルチェンジ版となる。登場して5年でのモデルチェンジはハイエンドモデルとしては早いが、その間に同社ではチーフエンジニアがDavid WilsonからDaryl Wilsonにバトンタッチするなど大きな変革が起きていた。

 今回発表されたSabrina Xは、そんな新生ウィルソンオーディオのフラッグシップとして昨年登場した「Chronosonic XV」のDNAを受け継ぐ最初のモデルというわけだ。外観は前作とそれほど変わっていないが、5年間のテクノロジーの蓄積を取り入れて大きな進化を遂げている。

 第一はエンクロージャーの素材で、オリジナルモデルでは独自のキャビネット用コンポジット材X-Materialをフロントバッフルとボトムプレートにのみ採用していたが、Sabrina Xでは、エンクロージャー全面に使用している。これにより、エンクロージャーの振動が完全にコントロールされ、低音のトランジェントとサウンド全体のクリアネスが大きく改善されたという。

 さらに自社で設計と生産を行なったカスタムコンデンサーをクロスオーバー回路に採用し、音質向上を図っている。この専用コンデンサーは、Chronosonic XVXで初めて採用されたものと同様のデバイスだそうだ。

 スピーカーユニットは3ウェイ構成で、トゥイーターには「WAMM Master Chronosonic」用に開発されたソフトドーム型の「Convergent Synergy MK5」が、ミッドレンジには5.75インチ径のコーン型ウーファーを、低域用には「SASHA DAW」用に開発された、 8インチ径コーン型ウーファーが採用されている。

「Sabrina X」の主なスペック

●構成:3ウェイ3スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:20 cmコーン型ウーファー、14.6cmコーン型ミッドレンジ、2.5cmドーム型トゥイーター
●能率:87dB/W/m
●インピーダンス:4Ω(最低インピーダンス2.6Ω@135Hz)
●再生周波数帯域:31Hz〜23kHz(+/-3dB Room Average Response)
●寸法/質量:W310×H1030×D390mm(スパイク装着時)/51kg