東芝映像ソリューションは、液晶レグザの新製品として、HDタイプの「V34」シリーズ3モデルを発表。9月18日から発売する。ラインナップと価格は下記の通り。

<液晶レグザ V34シリーズ>
40V34 オープン(想定市場価格¥63,000前後)
32V34 オープン(想定市場価格¥48,000前後)
24V34 オープン(想定市場価格¥36,000前後)

  V34シリーズは、型番から分かる通り現行「V31」シリーズの後継モデルとなるが、今春のコロナ禍によって製品のコンセプトを大幅に変更。おうち時間で増えているネット動画の視聴を、より手軽に、素早く、リーズナブルに、そして高画質に楽しめる製品として開発を行なったという。

 去る7月のA-PABの発表で分かるように、現在のテレビ市場は4Kが牽引しているが、一方でパーソナル向けのHDテレビも、市場の40%近くを占めているそうで、しかも先述のおうち時間によって、同市場は前年比110%と拡張。東芝映像ソリューションでは、その市場へ向けて、製品の差別化を図ったV34シリーズを投入することになった。

 さて、おうち時間でネット動画の視聴はおよそ1.7倍(レグザユーザー)になっているそうで、時間にして一日あたり90分の増加。つまり、従来はスマホやタブレットで見ていたコンテンツを、自宅にいる間は、より大画面のテレビで見ている、という結果が得られたという。

 V34シリーズでは、ネット動画視聴への対応力を高めており、対応する映像配信サービスはNETFLIXやYouTubeなど合計13。リモコンには専用ボタン(NETFLIXやYouTube、U-NEXT、huluなど6つ)も用意されており、好みのサービスをダイレクトに起動・視聴できるような仕掛けも施されている。

 レグザシリーズの高画質を支えるレグザエンジンは、V34シリーズでは新開発の「レグザエンジンPower Drive」が搭載されている。これは、今後登場予定の4Kエントリーモデルへ向けて開発されたものそうだが、一足早くV34 シリーズへ搭載。従来のHDモデル用エンジンに対して、“相当な”高速化が実現できているそうで、同社のデモ(オンラインを通じて)を見る限り、スマホやタブレットでネット動画を見るのに近い操作感で、サクサクと高速に反応していた。

「レグザエンジンPower Drive」

 なお、レグザエンジンPower Driveによって得られたリソースはさらなる高画質化へと注がれているそうで、ノイズのより一層の抑制でクリアネスを向上させているほか、色調についても従来の6色軸から36色軸へと拡大、より精緻なカラーコントロールが可能になっているそうだ。

 その他のスペック面では、搭載チューナーは地上・BS・110度CSデジタルを2基、外付けUSB HDDへの録画も可能(シングル録画のみ)、TOSHIBAお得意のおまかせ録画対応、瞬速ゲームモード搭載、バックライトは直下型のLED、パネル解像度は40型がフルHD、32/24型はWXGAとなる。