社名のエイ・アンド・エム。創業者のふたり「あつし&まさみ」の頭文字だ。社長の三浦 篤氏は1934年生まれ。現在も世界のオーディオショウに参加し、部品供給メーカーを訪問しては信頼を深め合う。氏の周囲には国籍を問わず歓談の輪ができる。

 同社アンプは主に大出力傾向。300W超をひねり出すアンプもある。三浦氏は昭和50年代半ばからの駐米中、アメリカに興ったハイエンドオーディオの潮流の真っ直中にいた。コンデンサー型など低能率の「鳴らし難いスピーカー」に直面し「真空管アンプで鳴らしきってやろう!」と奮起した。エイ・アンド・エムの創立は86年。いまは熟練職人を含め10人の会社で、世界26ヵ国へ輸出している。

 同社に9W+9Wのパワーアンプがある。300Bシングルの規範を意図したATM300Rだ。小出力ながら、音楽が沁みわたるような瑞々しい表現を目指している。同社のアンプは『管球王国』誌の試聴用リファレンスともなっている。

 

エアータイト ATM300R

●価格:¥950,000 ※出力管別売
●出力:9W+9W
●使用真空管:5U4GB×1、ECC82/12AU7×2、
 12BH7A×2、300B(写真はElectro-Harmonix)
●問合せ先:エイ・アンド・エム(株)
 ☎ 072(678)0064

 

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