キヤノンは現在開発中の、EOS Rシステムの次世代フルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」について、仕様の一部を発表した。

 EOS Rシステムは、レンズ設計の自由度を高める大きなマウント径とショートバックフォーカス、レンズとカメラ間の高速通信システムという特長を備え、高画質化と利便性の向上を実現するイメージングシステムだ。

 EOS R5は、EOS Rシステムの特長を生かし、さらなる高速連写や8K動画撮影を実現、映像表現の幅を広げることを目指すとされている。また、通信機能や操作性・信頼性をさらに高め、ワークフローを効率、EOSシリーズの基本コンセプトである「快速・快適・高画質」を高い次元で実現するそうだ。

 今回発表されたEOS R5の仕様は以下の通り。

<4月21日公開の仕様>
●動画撮影
 4:2:2 10bit Canon Log (H.265)
 4:2:2 10bit HDR PQ (H.265)
8K動画
 RAW動画撮影可能
4K動画
 フレームレート119.88fpsを実現
 4K 59.94fps外部出力可能
●手ブレ補正
 ボディ内5軸手ブレ補正 +レンズ光学手ブレ補正とあわせた協調制御を実現
●デュアルスロット対応
 CFexpress、SD UHS-II

<3月13日までに公開された仕様>
・新開発フルサイズCMOSセンサー
・電子シャッター使用時 最高約20コマ/秒、メカシャッター使用時 最高約12コマ/秒の連写性能
・AF被写体検出「犬・猫・鳥」の「全身・顔・瞳」に対応
・ボディ内手ブレ補正機構とレンズ内手ブレ補正機構を協調制御
・デュアルスロット対応
・クラウドプラットフォームimage.canonへ画像自動転送機能
・8K動画撮影
 静止画切り出し可能
 高画質な4K動画に加工可能
 フレームレート29.97fpsを実現
 水平方向クロップなしでの撮影可能
 全モードでデュアルピクセルCMOS AF可能
 内部記録可能(カメラ内蔵メモリーがあるということではありません)

 キヤノンでは、2020年中の発売を目指し計9機種のRFレンズの開発を進めることで「EOS Rシステム」を強化していく予定という。