フジヤエービックでは、来る4月25日(土)〜26日(日)に、東京・中野サンプラザで予定していた、「春のヘッドフォン祭2020」の開催を中止することを決定した。

 中止の理由としては、現在全世界で流行している新型コロナウイルス感染症の拡大防止に努め、かつ来場者、出展社、及びイベント関係者の感染の可能性回避を優先するためだという。

 「春のヘッドフォン祭2020」開催予定の4月下旬には、日本国内での感染流行は収束していたとしても、欧米を含めた世界的な流行拡大は収束のめどがまったく見えてこない状況にある。かつこのイベントは、アジア、アメリカ、ヨーロッパ各国のメーカーも多数出展し、2日間で延べ10.000人以上が室内に集まるという特性もあるため、手段を尽くしても感染防止が確保できないのではないかという懸念から、今回の判断にいたったと同社は説明している。延期開催も検討したが、中野サンプラザの5フロア分の確保が出来なかったという。

 なお、ヘッドフォン祭実行委員会では、展示会当日予定されていた新製品発表会などをサポートするため、「ネットヘッドフォン祭(仮称)」の開催に向けた取り組みを始めたそうだ。

 展示会を開催予定だった4月25日〜26日のいずれか1日に、フジヤエービック公式YouTubeチャンネルなどを利用しての動画配信、または収録済み映像をアップロードし、新製品発表会(一般の方の入場不可)や新製品の紹介といった情報提供を行なう予定だ。

 また、ヘッドフォン祭で人気の「ヘッドフォン祭特売」についても、ネットオンライン販売で展開する。加えて7月4日(土)の「ポタ研2020夏」イベント開催時に、今回分もカバーするような販売企画の実施を検討しているそうだ。

 「ネットヘッドフォン祭」については、詳細が決まり次第、随時同社のサイトやSNSで発表される。

 ちなみに「秋のヘッドフォン祭2020」については、現時点にでは予定通り、2020年11月7日(土)〜8日(日)の開催を予定している。今回の中止分も含めて盛大に開催したいと考えているそうなので楽しみにしたい。

「秋のヘッドフォン祭2019」のポスタービジュアル