ソニーは、Xperia.スマートホンの新製品として、第5世代移動通信(以下、5G)に対応した「Xperia 1 II」、「Xperia 10 II」を今春に発売すると発表した。

 XperiaのフラッグシップモデルとなるXperia 1 IIは、シリーズ初の5G=Sub6 (6GHz未満の周波数帯)対応のスマートホン。5Gの高速通信に対応することで、撮影したデータの送信や4Kコンテンツのストリーミング再生などが、より快適に行なえるようになる。

 また、カメラ機能では世界初、AF/AE追従最高20コマ/秒の高速連写を可能にするなど、本格的なカメラ性能を実現。加えて、ZEISSレンズを採用したトリプルレンズカメラで、被写体の質感をより忠実に再現するとしている。

 本格的なシネマ撮影体験を可能にする「Cinematography Pro」には、クリエイターの声を反映した新機能――2K/10bit HDRによる120コマ/秒のハイフレームレート撮影、風雑音を低減する「インテリジェントウィンドフィルター」――も搭載した。

 ディスプレイは、21:9の4K有機EL仕様で(約6.5インチ)、90Hzディスプレイ相当の残像低減技術により、クリアな映像を表示。DolbyAtmos(ドルビーアトモス)」にも対応し、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントと協業した独自のチューニングにより、映画などの対応コンテンツにおいて、より一層没入感の高い視聴が行なえるという。

 一方、Xperia 10 IIは、有機ELディスプレイとトリプルレンズカメラを搭載したミドルクラスモデル。

 ディスプレイは、フラッグシップXperia 1 IIと同じくアスペクト比 21:9(こちらは約6.0インチ)で、解像度はフルHD+(1080×2520)。約151gの軽量ボディや防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)性能、3600mAhの大容量バッテリーなど、充実の仕様としている。

 また、開発発表として5Gミリ波帯対応デバイス「Xperia PRO(エクスペリアプロ)」もアナウンスされた。これは、Xperia 1 IIのディスプレイやカメラ機能を搭載した製品で、映像チェックモニターなどの用途で、映像クリエイターのワークフローをサポートすることを目的に開発されているものだ。