Pro-Jectから、同社創業25周年記念モデルとして発売され、世界各国で高い評価を得た「The Classic」を大幅にグレードアップした新製品「THE CLASSIC EVO」が発売される。定価¥210,000(税抜)で、2月12日の発売予定。

 定評のあるオリジナルのサブシャーシー構造と、70年代のレコード・プレーヤーをモチーフにした外観はそのままに、トーンアームやサブプラッター等に大きな改良が施こされている。さらに、オルトフォンのMCカートリッジ「Quintet RED」も標準で付属している。

 THE CLASSIC EVOの主な特長は以下の通りだ。

進化した基本設計
 従来の樹脂製サブプラッターは、アルミ削り出しで精密に成型された重量級に変更され、サウンドクォリティの向上に大きな効果を果たしている。また、切り替えスイッチによる回転速度変更も可能になり、ベルトの掛け替えにより78回転にも対応している。

 そしてサブシャーシーそのものも、固く重量のある素材に変更された。トーンアームベースとセンタースピンドルの軸受はサブシャーシにマウントされており、モーターがマウントされたメイン・シャーシから、6点のTPE(サーモ・プラスティック・エラストマー)ダンピングボールによって完全に分離されている。その結果、外部やモーターからの余計な振動で、プラッターとアームが共振することを防いでいる。

精密加工されたアルミ合金製プラッターとサブプラッター
 THE CLASSIC EVOのプラッターは、ダンピング効果のあるTPE処理が施こされた特殊なアルミニウム合金を機械加工して製造され、安定性を維持しながら、共振にも強い設計を採用。それに削り出しのサブプラッターを加えることで、大きな進化を実現している。特に、超精密加工されたサブプラッターはベアリングノイズとランブルを大幅に低減している。

新型カーボン/アルミニウムトーンアーム
 トーンアームのチューブは、カーボンとアルミニウムの2重構造を採用。カーボンはアームの剛性とハイスピードなサウンドに貢献し、アルミはカーボンの弱点であったダンピング特性を改善している。メイン・ベアリングには、大型のジンバルハウジングを備え、上位機種で採用されているPro-Ject CC EVOトーンアームと同じタイプにアップグレードされた。

天然木の突板を用いたメインフレーム
 メインシャーシのフレームには、濃色のユーカリを用いた天然木の突板を採用(天然木のため、木目は個体により異なる)。またダストカバーを装備し、永年に渡り使用できるターンテーブルとなっている。

「THE CLASSIC EVO」の主な仕様

●スピード:33/45/78回転(78回転のみ、ベルトの変更が必要)
●駆動方式:ベルトドライブ
●ワウ・フラッター:33回転/±0.15%、45回転/±0.13%
●プラッター:TPEダンピング・アルミ二ウム
●メイン・ベアリング:ステンレス/ブラス/テフロンベース
●トーンアーム:CLASSIC EVO 9”(カーボン/アルミニウム有効長230mm)、有効質量13.5g
●オーバーハング:18.0mm
●適合カートリッジ質量:7〜14g(標準装備のカウンターウェイトNo.183装着時)
●消費電力:最大5.0W(スタンバイ時0.5W)
●寸法/重量: W462×H131×D351mm/10.5kg