ナスペックから、プライマーの新製品が3モデル発売される。プリアンプ「PRE35」(¥400,000、税別)とパワーアンプの「A35.2」(¥400,000、税別)、そしてプリメインアンプ「I25」(¥350,000、税別)だ。発売はすべて2月1日を予定。

 PRE35とA35.2は、待望の新世代技術を踏襲したセパレートアンプとなる。A35.2はステレオパワーアンプだが、ブリッジ接続でモノーラルアンプとしても使用可能。I25は、同社ラインナップで好評のプリメインアンプ「I35」から出力を少し抑えて、入力からXLR端子を省くことでコストパフォーマンスを高めたニューモデルとなっている。

 それぞれの特長とスペックは以下の通り。

「PRE35」の主な特長&スペック

 「PRE32」の後継機種で、プリメインアンプのI35と同世代の技術を踏襲しつつ、回路設計はさらに洗練されたものに進化した。

 ノイズに強いフルバランス回路を採用し、16dBのゲインを持つ4つのシングルエンド出力回路が完全に独立している。アンバランス信号もバランス回路のメリットを最大限に活かすため、内部でバランス信号に変換。PRE32の2層基板から、あらたに4層の両面基盤に変更され、すべての信号回路は最短かつ可能な限りケーブル類を用いずにセットされている。

●周波数特性:20Hz〜20kHz(±0.1dB)
●S/N:100dB未満
●接続端子:バランス入力(XLR)2系統、アンバランス入力(RCA)3系統、プリアウト(XLR)2系統、プリアウト(RCA)1系統、アンバランス出力(RCA)1系統
●消費電力:28W(スタンバイ時0.3W)
●寸法/質量:W430×H106×D420mm(突起物含む)/10.9kg

「A35.2」の主な特長&スペック

 型番こそ前作「A34.2」の後継機という位置づけだが、そのクォリティは2つの技術によって圧倒的に向上した。150W×2だった出力は200W×2まで引き上げられ、ブリッジモードで使用すれば800W(8Ω)を叩き出す。

 ハイスピードかつハイパワー、クリーンでありながら暖かみも感じるサウンドは過去のどのクラスDアンプも実現できなかった領域に入っていると同社は語る。

●出力:200W×2(8Ω)、400W×2(4Ω)、500W(4Ω、ブリッジ接続)、800W(8Ω、ブリッジ接続)
●周波数特性:20Hz〜20kHz(-0.2dB)
●S/N:110dB未満
●接続端子:バランス入力(XLR)1系統、アンバランス入力(RCA)1系統、他
●消費電力:28W(スタンバイ時0.4W)
●寸法/質量:W430×H145×D400mm(突起物含む)/11.8kg

「I25」の主な特長&スペック

 2018年に発表され大ヒットを記録したI35と同世代の技術が踏襲されており、XLR入力の省略やアンプ部の出力を下げる事で48万円だったI35から、35万円まで価格を抑えることに成功している。

 とはいえ、I22で80W×2だった出力は100W×2に引き上げられ、I35同様のオリジナル回路「UFPD2」は、モジュールに内蔵されている回路基板に直接ヒートシンクを配置できるため回路を最短設計にでき、またパワーアンプデバイスを直接スピーカーアウトへ接続できる、といったClass Dアンプのメリットを最大限活かしながら、音質面で不利とされてきたClass Dアンプのデメリットを完全に払拭している。

●出力:100W×2(8Ω)、200W×2(4Ω)
●周波数特性:20Hz〜20kHz(-0.2dB)
●接続端子:アンバランス入力(RCA)5系統、ラインアウト(RCA)1系統、プリアウト (RCA)1系統、他
●消費電力:32W(スタンバイ時0.5W)
●寸法/質量:W430×H106×D420mm(突起物含む)/10.5kg