アイレックスは、2月1日よりカナダのオーディオケーブルメーカー「LUNA CABLE」の製品の新規取扱いと販売を開始すると発表した。

 LUNA CABLEは、2015年にDanny Labrecque 氏とErik Fortier氏の2人によってカナダのケベック州東部の町に設立されたケーブルメーカー。

 創業者の一人Danny氏は、20年以上もオーディオ店に勤めていた経験があり、そこで顧客の要望に応えてオーダーメイドのケーブルを製作していたそうで、それが評判を呼んだことで、今回の創業に至ったそう。氏自身は4歳からバイオリンをはじめ、各種ギターやドラムなどを演奏する音楽家でもあるという。

 LUNA CABLEの特徴は、自社開発の銅導体「Neo Vintage」を使用していることで、これは銅の配合から加工までを自社で行なっているものだという。加えて、線材の加工には120年以上前のビンテージ加工機を使っているそうで、「ビンテージのケーブルには、現代の最先端のケーブルには出せない音の良さがある」という信念のもと、こうした工程を経ているのだという。

 なお、絶縁体等にもこだわりが込められており、化学物質が音質悪化の原因となるという思想のもと、天然ゴム、ワックスドコットン、シルク、バーニッシュ等の天然素材を使用し、ケーブル外皮のコットンジャケットに至るまで自社で染色し、さらに音質の調整を行なっているということだ。結果、人工的な音や音の不自然さがなくなり、楽器や声のあるべき本来の鳴り方/聞こえ方を実現しつつ、のびやかでフォーカスのあったサウンドが得られる、としている。

 製品ラインナップは、エントリークラスの「GRIS」(グリ)から始まり、「ORANGE」(オランジュ)、「MAUVE」(モーヴ)、「ROUGE」(ルージュ)、そしてフラッグシップモデルの「NOIR」(ノアール)の5種類となっている。さらに、ROUGEケーブルを使用し、MUコアという珍しいトランスを使用したMC昇圧トランス「SUT」も製造している。

「SUT]

ケーブルラインナップ
「Gris(グリ)」
RCA/XLRインターコネクトケーブル(¥44,000、1m・RCA)、デジタルケーブル(SPDIF)、スピーカーケーブル、USBケーブル

「Orange(オレンジ)」
RCA/XLRインターコネクトケーブル(¥87,000、1m・RCA)、フォノケーブル、スピーカーケーブル、アースケーブル、ジャンパーケーブル、イーサネットケーブル、USBケーブル、デジタルケーブル(SPDIF)、SUT(MCステップアップトランス)

「Mauve(モーブ)」
RCA/XLRインターコネクトケーブル(¥173,000、1m・RCA)、フォノケーブル、スピーカーケーブル、アースケーブル、ジャンパーケーブル、イーサネットケーブル、USBケーブル、デジタルケーブル(SPDIF)

「Rouge(ルージュ)」
RCA/XLRインターコネクトケーブル(¥346,000、1m・RCA)、フォノケーブル、スピーカーケーブル、アースケーブル、ジャンパーケーブル、USBケーブル、デジタルケーブル(SPDIF)、SUT(MCステップアップトランス)

「Noir(ノアール)」
RCA/XLRインターコネクトケーブル(¥692,000、1m・RCA)、スピーカーケーブル、デジタルケーブル(SPDIF)

MC昇圧トランス
「SUT」 ¥870,000(税別)
適合カートリッジインピーダンス:1.5~24Ω
負荷インピーダンス:47kΩ(推奨値)
昇圧比:1対20
接続端子:RCA×2(入力/出力)
寸法:W125×H70.4×D42mm
質量:1.3kg