ラスベガス・コンベンションセンターSホール1階にあるHDMIブースは、HDMI2.1製品、ケーブル、システムが主役。ようやく、実現の運びが見えたHDMI2.1の現状を探ろうと、多くの来場者で溢れていた。

 HDMI ForumとHDMI Licensing Administratorは、1月7日のプレスカンファレンスで、HDMI 2.1用のHDMIケーブルの認証プログラムを発表。これにて、8K伝送の実用化への道がさらに進んだ。

 認証の内容は以下の通り。4K/120p、8K/60pのスムーズな伝送、最大伝送速度48Gbps対応、HDRのダイナミック・メタデータ、VRR(Variable Refresh Rate)、eARCの各動作を確認、無線干渉の最小化……などだ。

 これにてHDMI 2.1ケーブルは2020年前半に製品化への運びとなった。TVなどのシンク機器、BDレコーダーやゲーム機のSource機器、AVアンプなどのRepeater機器の認証プログラムが残っているが、これらのスタートも時間の問題だ。

 HDMI2.1がいよいよ実現するということで、HDMIブースではケーブルメーカーが主役だ。日本のAIM電子、中国のFIBBER、台湾のCTiJCE、同ELKA INTERNATIONALがHDMI2.1ケーブルを展示。

 HDMI2.1で結んだシステムは2つ展示された。ひとつが、日本グルーブ。パナソニック、シャープ、アストロデザインの連合だ。パナソニックとアストロデザインの8KコンテンツをシャープのHDMI2.1対応8Kディスプレイで再生。

 もうひとつが、INVECASのチップソリューション+Silicon LineのLSI+サムスンエレクトロニクスの8Kモニターのグルーブだ。いずれも、8Kならではのたいへん美しい映像を見せていた。

 HDMI2.1機器の登場が楽しみだ。特に8Kレコーダーだ。

ドイツ、韓国、アメリカの連合8Kデモンストレーション

ドイツのINVECASのチップセットでパソコンからの映像をHDMI2.1に変換

AVセンターもHDMI2.1対応に

見事、HDMI2.1で結ばれた8K映像が、サムスンエレクトロニクスの8Kディスプレイに表示

日本連合の8K映像表示。パナソニックのニューオリンズ映像だ。ディスプレイはシャープ

アストロデザインの8K映像が収められたパソコン。ここからHDMI2.0の4本線でアウトプット

HDMI2.0の4本線をHDMI2.1の1本にまとめる、アストロデザインのアダプター

パナソニック側の8Kコンテンツとアストロデザインのそれを切り替える装置。アストロデザイン製

中にみえるはパナソニック製のHDMI2.1・LSI

AIM電子のHDMI2.1対応ケーブル

アストロデザインのHDMI2.1計測装置

台湾のCTiJCEのHDMI2.1対応ケーブル

HDMI2.1ケーブルの不要電波計測装置

台湾のELKA INTERNATIONALのHDMI2.対応1ケーブル

これがケーブル認証の項目