EASY RIDER - 4K UHD BLU-RAY

None of the forced violence, lawlessness, rapist, gratuitous speed aspects of the motorbike clan in this perceptive film. It deals with two dropouts on a long trip from Los Angeles to New Orleans' Mardi Gras, a search for freedom thwarted by that streak of ingrained, bigoted violence in the U.S. and their own hangups.

Release Dates (Theater):July 14, 1969
Domestic Total Gross:$41,728,598
(International: $ 18,271,402)

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FILM

1960年代の幕開け、理想のアメリカン・カップルは、ドリス・デイとロック・ハドソンであった。それから10年、1970年代前夜、理想のカップルは陽気でナイーブな銀行強盗、あるいは現代のカウボーイとドブネズミ、そして改造バイクにまたがったジャンキーに取って代わられていた。その1969年は人類が初めて月に足跡を印したにもかかわらず、同時にアメリカはベトナム戦争の泥沼からの撤退に苦慮ていた年である。映画界に目を向ければ向けたで、街角とおなじく反乱が起きており、メインストリームから銀幕の支配を奪おうとカウンターカルチャーが果敢に戦いを挑んでいた。撮影所のサウンドステージの殻を破り、街頭や大自然の中に飛び出して、組み立てられたセットでは再現不可能なリアリズムや迫真性を求めたのもそのひとつである。

Easy Rider (1969) ORIGINAL TRAILER [HD 1080p]

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当時とびきり若者たちの支持を集めたのが本作であり、ハリウッドの映画製作法までも一変させた60年代カウンターカルチャー映画の名画クラシックである。製作・脚本・主演ピーター・フォンダ。監督・脚本・助演はデニス・ホッパー。光り輝く改造バイクで現代の西部をクルーズする、キャプテン・アメリカ(フォンダ)とビリー(ホッパー)。気ままな旅に出たはいいが、本当の自由などどこにもないことを悟り、偏狭な大人たちに白い目を向けられ、挙句は虫ケラのように殺される。今日の目で見ると稚拙な描写もあるにはあるが、当時の若者は自分たち取り巻く状況を見出し、深い共感を覚えたのだ。思えばフォンダもホッパーもハリウッドを嫌って飛び出した映画界の反逆児であり、演じた役柄同様に体制からのドロップアウト組であったのも興味深い。共演はブレイク前夜のジャック・ニコルソン、そしてカレン・ブラック。脇を固めるのはルーク・アスキュー、ロバート・ウォーカー・Jr。

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VIDEO

撮影は『ファイブ・イージー・ピーセズ』『ペーパームーン』『ニューヨーク・ニューヨーク』のラズロ・コヴァックス。キューブリックが溺愛したことでも知られるアリフレックス35 IIC/35mm撮影。後半のニューオリンズの謝肉祭シークエンスはボレックス16 BLによる16mm撮影(35mmブローアップ)。カンヌ国際映画祭クラシック部門でもプレミア上映された、35mmオリジナルネガからの最新4Kデジタルレストア版。修復はボローニャの修復施設リマジネ・リトロヴァータとチネテカ・ディ・ボローニャが共同で作業。最終的なカラー(HDR)グレーディングはカリフォルニア・バーバンクのラウンド・アバウト・エンターテインメントが担当、総監修をSPEのグローバー・クリスプが務めている。DIファイルは4K。映像平均転送レートは53.5Mbps。収録アスペクトは1.85:1ビスタサイズ。

4Kデジタルレストアの恩恵は明快。もちろん最新映画にみる高精細感とは無縁だが、オリジナルの質感再現を見事に達成している。いくぶんリデュースされているようにも思えるが、規則正しく密度の濃い粒子感は時代の映像の落とし子だ。DNRや輪郭補正の弊害は僅少。BLU-RAY版と比べて被写体の映像密度が高まり、これまで叶わなかった細部情報の再現も改善されている。コヴァックスによるカメラワークの滑走性は観どころのひとつ。多用されるズームやラック・フォーカスも申し分ない効果を上げる。HDRはバイクの発光や反射光、スペキュラハイライトに明快。オープニングタイトルの白もニューシネマな雰囲気に染まる。それまでのハリウッドの外光派撮影監督とは一線を画す陽光の扱いに見惚れることしきり。ロードムービーならではのパノラマショットも観応えがあり、風景画にみる四大元素の現出は観逃がせない。アーストーンや植生の色合いを息づかせるWCG(広色域)。個々の発色スポットも強化されるが、原色はいくぶんオーバーアクト、肌合いはわずかに赤味がかる。黒レベルの改善はナイトショットに明快。粗めの16mmショットも時代ムード満点だ。即興風の外見とは異なり、「テリー・サザン(『博士の異常な愛情』)、ホッパー、フォンダによる克明なシナリオができていた。それは実質上の撮影台本と言えるもので、シーンはすべて注意深く組み立てられていた(コヴァックス)」というが、若き映画人たちの才能と感性がそれまでのハリウッド映画にはない生々しさを生み出したのだろう。この感覚を本盤の映像から味わって頂きたい。

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AUDIO

音響編集監修/サウンドデザインは『ラスト・ショー』『キャバレー』『アメリカン・グラフィティ』『エクソシスト』のジェームズ・ネルソン。DTS-HDマスターオーディオ5.1ch、同モノーラル2.0chを収録。音声平均転送レートは、それぞれ1.884 kbps(16ビット/48kHz)、1.563 kbps(16ビット/48kHz)となる。 整音はカラーワークスが担当する。

オリジナル・モノーラルトラックはナロウな響きとなるが、(当然ながら)作品との相性は抜群だ。5.1ch音声はモノーラル音声からのマルチチャンネル化となるが、明瞭度とDレンジの拡張、深みを増したローエンド(楽曲)を聴取できる。頻度は低いが環境音や背景ノイズのサラウンドも良好。なかでもLSDによるアッシドトリップ・シークエンスは印象的。とはいえパンニング効果とは無縁で、フロントヘビーなサウンドステージとなっている。明朗な発声。同録素材もよく活かされてはいるが、いくぶんフラットになる印象。ステッペンウルフ、ザ・バンド、ジミ・ヘンらのロック・ナンバーはご機嫌な響き。ちなみに米BLU-RAY版にはSPE版とクライテリオン版が存在するが、後者の音声が抜群に素晴らしい。ホッパー監修のもと、オリジナル35mm磁気3トラックマスターとマルチトラック音楽マスターから24ビットでリマスターされたもので、サウンドクオリティはクライテリオンに軍配を上げるほかない。クライテリオンは5.1ch/ステレオ2.0ch/オリジナル・モノーラル1.0ch音声(いずれも24ビット)を収録しており、そのクオリティに迫れなかったのは残念だ。

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FINAL THOUGHTS

ふたりのヒッピーが鉄の馬にまたがり、LAから南部の田舎町まで下っていく、カウンター・カルチャー黄金時代の西部劇。フィルムに刻まれた反逆精神は、いなまお生々しくいきづいている。これを味わい尽くし、映画の愉悦に浸っていただきたい。アメリカン・ニューシネマの旗手となった『イージー・ライダー』だが、タイトルの意味を問われて惜しくも昨年他界したピーター・フォンダは次のように答えている。「イージー・ライダー」というのは、南部の言葉で売春婦の旦那を指している。ポン引きじゃない、女と一緒に暮らしているフォップ(めかし屋)のことさ。やつらはイージー・ライド(楽)しているからね。それが当時、アメリカで起こっていたことなんだよ。自由は売春婦、オレたちゃみんなイージーライドしていたのさ」

SPECIAL FEATURES

  • Commentary
    • this vintage audio commentary with Dennis Hopper has appeared on various other home video releases of Easy Rider.
  • Easy Rider: Shaking the Cage (1999)
    • this archival documentary focuses on the cultural importance of Easy Rider and its impact on the evolution of American Cinema. It features clips from interviews with Dennis Hopper, cinematographer Laszlo Kovacs, Seymor Cassel, Peter Fonda, etc. The documentary was produced by Charles Kisleyak.

SCREEN CAPTURES

DISC SPECS

TitleEASY RIDER
ReleasedDec 02, 2019 (from Sony Pictures)
SRP£19.99 (amazon: £18.84)
Run Time1:35:33.727 (h:m:s.ms)
CodecHEVC / H.265 (Resolution: 4K / HDR10)
Aspect Ratio1.85:1
Audio FormatsEnglish DTS-HD Master Audio 5.1 (48kHz/16bit), English DTS-HD Master Audio 2.0 Mono, French DTS-HD Master Audio 5.1, German DTS-HD Master Audio 5.1, Italian DTS-HD Master Audio 5.1, Japanese DTS-HD Master Audio 5.1, Portuguese DTS-HD Master Audio 5.1, Spanish DTS-HD Master Audio 5.1, Czech Dolby Digital 5.1, Hungarian Dolby Digital 5.1, Polish Dolby Digital 5.1, Spanish Dolby Digital 5.1, Russian Dolby Digital 2.0
SubtitlesEnglish, English SDH, French, German, Italian, Japanese, Portuguese, Spanish, Arabic, Croatian, Czech, Danish, Finnish, Greek, Hungarian, Korean, Mandarin (Simplified), Mandarin (Traditional), Norwegian, Polish, Slovak, Slovenian, Swedish, Thai, Turkish

FILM SPECS

タイトルイージー・ライダー
1969
監督デニス・ホッパー
製作ピーター・フォンダ
製作総指揮バート・シュナイダー
脚本ピーター・フォンダ, デニス・ホッパー, テリー・サザーン
撮影ラズロ・コヴァックス
音楽N/A
出演ピーター・フォンダ, デニス・ホッパー, ジャック・ニコルソン, カレン・ブラック, アントニオ・メンドーサ, ルーク・アスキュー, ロバート・ウォーカー・Jr, ルアナ・アンダース, トニー・ベイジル, フィル・スペクター, ウォーレン・フィナーティ

4K画質評価

解像感★★★★★★★★ 8
S/N感★★★★★★★★ 8
HDR効果★★★★★★★★ 8
色調★★★★★★★★ 8
階調★★★★★★★★ 8

音質評価

解像感★★★★★★★★ 8
S/N感★★★★★★★  7
サラウンド効果★★★★★★   6
低音の迫力★★★★★    5

SCORE

Film★★★★★★★★★★ 10
Image★★★★★★★★   8
Sound★★★★★★★    7
Overall★★★★★★★★★  9