ベトナムを代表する新世代の女性クリエイター達がつくりあげたPOPでキュートな極上のエンタテインメント「サイゴン・クチュール』が、12月21日(土)に新宿・K’s cinemaにて公開初日を迎え、日本生まれのベトナム人女優・フォンチーさんがトークゲストとして登壇、作品への思いを語りました。
本作は1969年のサイゴンで、代々続くアオザイ仕立屋で母に対し反抗を繰り返す娘・ニュイがある日現代にタイムスリップ。変わり果てた自分と店の姿に自分の《人生》を変えるべく奔走するファッション・ファンタジー。1人の女性の成長を華やかに描き、女性が元気になれる【ビタミンムービー】!
劇中の衣装デザインを手がけたテュイ・グエンによるデザインのPOPで現代的なアオザイを着て登場したフォンチーさん。
作品の感想を問われると、「親子愛が描かれているところに感動しました。母親はどれだけ歳を重ねても親でいてくれているんだな、と親子の愛情の深さを実感しましたね。私も昔は小さなことから大きなことまで全部親任せにしていた部分があったんですけど、大人になって親ってこんなに大変なことをやってたのか! と思うことが増えてきたので、より共感出来ましたね。」と語った。
作品のモチーフのひとつであるベトナムの民族衣装・アオザイについても言及。
「アオザイをこんなにピックアップしている作品はないですよね。(着ているアオザイも)全体に柄がちりばめられていてとっても新鮮です! アオザイの良いところは、パンツの色を変えると全体の雰囲気が全然変わって見えるところ。きょうは赤の花がちりばめられているので赤のパンツですが、青にしたら大人っぽくなったりとか、紫にしたらモード系になるとか、無限大のおしゃれができる民族衣装ですよね。この作品をきっかけにアオザイの魅力が伝われば良いなと思います。」と語った。
ベトナムを代表する女性クリエイター達によってつくられた本作。ベトナムには強い女性が多いと語る。
「ベトナムでは尻に敷かれている男性は多いですね。私のお父さんも実はそうです。ベトナムのお母さんはすごく働きものなんです。早朝からごはんをつくって、子供を送って休む暇がないんです。その間お父さんはハンモックで昼寝しているみたいな。お父さんも日本でやっていて、日本ではやめて!って思いました。(笑)」
また、主人公が過去からタイムスリップし、現代の自分と対面するという内容の本作にちなみ、「50年後はどんな自分になっていたい?」という質問も。フォンチーさんは「50年後は79歳なので、どうなっているかぜんぜんわかりませんが(笑)、孫が10人くらいいたらうれしいですね! あと、元気なおばあちゃんになっていたいです。大人になるにつれて健康がどれだけ大切か分かってきたので笑」と笑いを交えつつ答えた。
イベント終盤には、12月16日に29歳の誕生日を迎えたフォンチーさんへサプライズで花束がプレゼントされた。
クリスマスの予定を尋ねられると、「特に何もないです(笑)! ぜんぜんお休みはいらないので、もっともっとお仕事が出来れば良いなと思っています。」と述べた。また今後の抱負について、「夢は社長になることだったんですけど、それはまだまだなので、夢を叶えるために着実に一歩ずつ歩んでゆけたらいいなと思っています。」と笑顔で明かした。
「サイゴン・クチュール」
12/21より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開中!
公式 http://saigoncouture.com/
予告編 https://youtu.be/qNuYYYk0tuQ