ディスプレイ部門(5)<有機EL、61型以上>第1位 LG OLED 88Z9PJA

オープン価格(実勢価格330万円前後)※ 受注生産

ココがスゴイ!!

息を飲む美しさ。8K解像度かつ世界最大の有機EL登場(小原)

8K有機EL画質のすばらしさに声を失なってしまう(山本)

2K、4K映像でも8K表示の絶対的な優位性あり(吉田)

 

BEST1 麻倉怜士 

遂に有機ELディスプレイが8Kに進出した。私はかねてから8K再生ではコントラストがきわめて重要と訴えてきた。画素サイズが極小となる8Kにおいて、精細さのメリットは、画素単位でしっかりと黒が締まって初めて人の目に知覚されるのである。その意味で、有機ELは8Kを介(たす)ける。精細感だけでなく、映像になめらかさが加わるのも8Kのメリット。画素数が増えると、グラデーション再現力が向上するからだ。本8K対応有機ELテレビは、まさに8Kが持つ多彩な表現性が深い。HDMI2.1端子も装備。近い将来登場するはずのHDMI2.1端子搭載8Kチューナー、あるいは8Kレコーダーとケーブル1本で8K映像をつなげる利便性にも注目したい。

特選 潮晴男

今か今かと待ち望まれた有機ELディスプレイ初の8K対応テレビ。LGはパネルからグループ内で生産する垂直統合型のモノづくりで、88型という大型サイズの製品を見事に仕上げた。8Kチューナーは非内蔵だが、アップスケール処理が巧みなインテリジェント型の映像プロセッサーによって2Kや4K映像も8Kクォリティで堪能できる。平坦部のノイズが少なく、ていねいな暗部階調表現によって、立体感に富んだ三次元的な映像が味わえる。まさにLGの頂点を極めたディスプレイである。

BEST1 小原由夫

世界の有機ELテレビ市場を牽引するLGが満を持して発表した、8K対応かつ世界最大サイズの有機ELテレビ。キャビネットスタンド一体型で、プレミアムブランド「LG SIGNATURE」の基幹モデルとなる。自発光で8K解像度、しかも充分なハイコントラスト性能を備えており、ライバルはズバリ、投写型プロジェクターとなろう。暗部階調にあと少しの追い込みを期待したいが、稠密なグラデーションは白眉。アップスケーリング映像にも破綻が見られず、息を飲む美しさだ。

特選 高津修 

世界最先端をうたう大画面と、受注生産扱いの突出した価格設定、そして隅ずみまで研ぎ澄まされた映像クォリティの完成度に驚く8K対応ディスプレイ。有機ELを牽引するフラッグシップモデルに相違ないけれど、あれもこれもの超豪華機とはちがう。外観も機能もむしろ簡潔で、贅肉を削げるだけ削ぎ、ひたすら速く走ることに徹したスーパーカーみたいな設計だ。長い眼で見るなら、初期OLEDの根幹思想を一身に集めた記念碑になりそう。

BEST1 鳥居一豊 

世界初の8K解像度の有機ELパネルを搭載した88型モデル。階調表現のスムーズさなど改善の余地はあるが、直視型としては最大級のサイズで迫る緻密なディテイルと立体的な映像は実に魅力的。8Kチューナーは内蔵しないが、HDMI入力は8K対応で、将来的に登場が見込まれるHDMI2.1端子搭載の8Kチューナーなどとの接続が可能だ。薄型のスタンドと一体になったデザインはスタイリッシュで、スピーカーをスタンド上部に収納したアイデアも秀逸だ。

特選 藤原陽祐

夢の8Kワールドへと踏み込んだ、記念すべき世界初の8Kパネル搭載の有機ELテレビだ。一般家庭ではさすがに88インチは大きすぎると思うかもしれないが、引き締まった緻密な8K映像とのマッチングは抜群で、まさに目の前に現実の世界が拡がるかのような臨場感が体験できる。メタリック仕上げのローボードと、極細ブラックベゼルの薄型ディスプレイが一体化したデザインも秀逸。照明を落とした環境では、映像だけが浮いているような不思議な感覚が味わえる。

特選 山本浩司

実勢330万円前後という価格を考えると、ベストバイとして推すことに躊躇してしまうが、いっぽうで本機の8K画質のすばらしさには声を失ってしまう。自発光ディスプレイならではの局所コントラストのよさが8K高解像度映像の魅力を引き立て、8K液晶テレビでは得られないハイフォーカス感が味わえる。ノイズ処理もていねいで、フィルム収録作品のグレインノイズが映画の風合いをいっそう高めることを実感。HDMI2.1規格準拠の8Kチューナー、早く早く!

特選 吉田伊織

鮮烈な有機ELの8K映像を大画面にて没入出来る時代が到来した。大画面といっても寸法比半分の4K画面を4面合わせた形であり、現実的なサイズによくまとめたといっていい。本機は各種デジタル放送のチューナーを搭載しているが8Kチューナーは非内蔵。とはいえHDMI端子は今後登場すると思われる、HDMIケーブル1本での8K映像伝送規格に対応可能。現状では、上位変換にて8K化しての映像表示になるけれど、それでも実になめらかな質感と超のつく精密感を両立させた8K化映像の絶対的な優位性を味わえる。

 

メーカーサイトへ>

関連記事を見る>