8K制作コストが下がってきた。かつては時間も掛かり、費用も掛かった。2018年2月に試験放送された『南極 氷の下のタイムカプセル』では、編集に12ヵ月掛かった。2019年2月の『南極大冒険』は15ヵ月掛かった。

 ところが今、もの凄く合理化された。2019年10月に放送された『古代マヤ大発掘』は、わずか3ヵ月。5分の1に短縮されたのだ。その秘密がワークフローの合理化。

 これまでは2Kに変換してオフラインで編集し、そのデータを元に8K素材を編集していたが、『古代マヤ大発掘』では、直接8Kで編集した。変換などの時間が、短縮されたのである。制作コストの低減は、8K国際制作を呼び込むのにも有利だ。(写真撮影・麻倉怜士)

南極の8K作品では編集に15ヵ月掛かったが、最近の作品では3ヵ月に短縮された

2018年2月に試験放送された『南極 氷の下のタイムカプセル』。編集に12ヵ月掛かった

2019年2月の『南極大冒険』は15ヵ月

これまでは2Kに変換して編集し、そのデータを元に8K本編を構成していた

直接8Kで編集した

直接8K編集の『古代マヤ大発掘』。編集期間はわずか3ヵ月

現行の4K編集システムに少し手を加えるだけで、8Kが編集できる