いよいよリリース! 今に続くウルトラシリーズを代表する名作『ウルトラQ』の4K UHDブルーレイ版『ULTRAMAN ARCHIVES ウルトラQ UHD & MovieNEX』の発売がもう目前に迫ってきた。ちょうど一年前にスタートしたNHKのBS4K放送のメダマ作品としてオンエアされていたこのシリーズ。時代を感じさせない4K HDRマスターの仕上がりにパッケージ版の登場を待たれていた方も少なくないだろう。

ULTRAMAN ARCHIVES ウルトラQ UHD & MovieNEX
¥70,000(税別)
■品番:PCWE-52001 10枚組 全28話+PremiumTalk
■発売日:2019年11月20日(水)
[Blu-ray] (予定)1515分(本編ディスク:1430分+PremiumTalk:85分) 本編ディスク:4:3<1080P High Definition>/2層×6枚/カラー・モノクロ/AVC/リニアPCM(ステレオ・モノラル)・一部ドルビーデジタル5.1ch Premium Talk:16:9<1080i High Definition>/1層/カラー/AVC/リニアPCM(ステレオ)
[ストリーミング] 『ウルトラQ』本編(モノクロ・カラー)/PremiumTalk

 驚くべきクォリティでいかにこの『ウルトラQ』は蘇ったか。そのプロセスはStereo Sound ONLINEの特集「特撮ファン必見!4K版『ウルトラQ』が凄い理由」(関連サイト参照)で再確認していただくとして、4K放送版と4K UHDブルーレイ盤で、絵や音にどれほどの違いがあるのかないのか、気になるところだ。

 そこでディスクのオーサリングを担当したパナソニックAVCディスクサービスのスタジオでひと足先にチェックさせていただいた。せっかくなので4Kマスターの制作プロセスをレポートしたNHK BS4Kのドキュメンタリー『だれも見たことがない“ウルトラQ”』でも取り上げられていた第一話「ゴメスを倒せ!」を見てみた。

 結論からするとやはり少なからずクォリティには違いはある。その要因となるのは大きくは3点。HLG(ハイブリッド・ログガンマ)方式の4K放送版に対して4K UHDブルーレイ盤はHDR10(PQカーブ)が採用されている。このガンマカーブの違いがもっとも分かり易い。

 モノクロ作品であっても階調表現が豊かに見える。これはもちろん作品自体のビットレートの違いも影響しているのは想像に難くない(放送が編集部調べで28Mbps前後に対して、40Mbps前後をターゲットにした模様)。パッケージ版のほうが圧倒的に有利である。そして60pで描画する4K放送版に対して4K UHDブルーレイ盤では24pでの出画。これがどれほどフィルム作品ならではの質感表現に重要かはあらためて言うまでもないだろう。

 絵のコントラストも強くグレインの粒状感もよりきめ細かい印象だ。リニアPCMで収録された音の質感表現の違いも思いのほかある。モノーラル音源ながら音場がすこぶる立体的に広がって聞こえるのだ。総じて物語の結末から漂う虚無感もより際立っているように感じられた。

 『ウルトラQ』の熱狂的なファンならば既に4K放送版もエアチェックしてライブラリー化されていることだろう。しかし、個人的にはこのパッケージ版のクォリティは見逃せないと思った。ボックスセットゆえにやや高額な感は否めないものの、購入を検討する価値は充分にある。