RME

「ADI-2 Pro FS」

「ADI-2 DAC FS」

 シンタックスジャパンのブースは、中野サンプラザ14Fのクレセントルーム入り口近くに設けられている。同社が取り扱っているRMEのミュージックインターフェイスは、プロ用途はもちろんハイレゾ再生用としてオーディオファンにも愛用者が多い製品だ。

 展示されている「ADI-2 Pro FS」や「ADI-2 DAC FS」は新製品ではないが、いずれもヘッドホンユーザーに人気が高い。最大768kHzのリニアPCMやDSD11.2MHzのデコードに対応しており、バランス/アンバランスのアナログ出力やヘッドホン出力を搭載している。

 主な違いはADI-2Pro FSはアナログ入力を備えていてデジタル録音用としても使え、またバランスのヘッドホン出力も付いている。会場ではfinalブランドのヘッドホンと組み合わせてそれぞれのパフォーマンスを確認できるようになっていた。

ONKYO & PIONEER

クリプシュの完全ワイヤレスイヤホン「T5 TRUE WIRELESS」

ネックバンド型Bluetoothスピーカー「C9」

 オンキヨー&パイオニアのブースでまず目に付いたのは、先日発売されたクリプシュの完全ワイヤレスイヤホン「T5 TRUE WIRELESS」だ。美しい仕上げの金属ケースに収められたT5 TRUE WIRELESSは、5mm径のダイナミック型ドライバーを搭載、BluetoothのコーデックはSBC、AAC、aptXにも対応済みだ。

 さらにその横にはIFA2019でも展示されていた、パイオニアのネックバンド型Bluetoothスピーカー「C9」や完全分離のBluetoothイヤホン「C5」「E9」も並んでおり、そのすべてを試聴できるようになっている。E9だけの「アンビエント・アウェアネス・イヤーチップ」も展示されているので、その効果を確認してみるのもいいだろう。

 C5、C9は年内の発売を目指しており、E9はもう少し時間がかかるかもしれないとのことだ。

SATOLEX

Tumuriシリーズ。右端がアルミ筐体の参考展示品

 サトレックスでは、有線イヤホンTumuriシリーズのアルミ筐体仕上げを展示。ドライバーユニットなどは既発売の製品と共通で、筐体の素材を変更したラインナップ展開となる。

 同社のイヤホンは低音の再現性に優れている点が人気だったそうだが、今回は低域を抑えて高域をクリアーに出す方向でチューニングしているそうだ。その意味では従来のサトレックスの製品と印象が違うかもしれない。

 アルミ筐体仕上げのTumuriは来年の春〜夏頃の発売で、価格は1万円弱を目指しているとのことだ。

COWON(PLENUE)

 COWONは、デジタルオーディオプレーヤーPLENUEシリーズの新製品「PLENUE R2」を参考出品していた。同ブランドで初めてBluetoothに対応した「PLENUE R」の後継機で、アップグレードされたDAC設計とチューニングにより、S/Nを136dBまでアップした(前モデルは123dB)。

 ハイレゾ再生などのベースとなる機能はPLENUE Rと同等で、最大384kHz/32ビットのリニアPCMとDSD11.2MHzの再生にも対応する。BluetoothはaptXもサポートする。

 PLENUE R2は年内の発売予定で、価格は7万円前後になる模様。

NUARL

 エム・ティ・アイのブースでは、同社NUARLブランドの完全分離型Bluetoothイヤホン「N6」「N6 Pro」の試聴が可能だ。

 N6シリーズは同社の新しいラインナップで、振動板素材をゼロから開発した製品だ。

 ベースモデルとなるN6は剛性と弾性に優れたPEEK(Polyetheretherketone)振動膜の表面に、TPE(Thermoplastic Elastomer)とチタンを蒸着したPTT多層皮膜振動板を採用。メリハリのある音質に合わせたチューニングにすることで、高域から低域までキレのあるパワフルなサウンドを再現している。

 上位モデルのN6 Proでは、機械的強度が高くエネルギー変換効率に優れる単層カーボンナノチューブとPEEKの2枚の振動膜を真空蒸着して貼り合わせたSWCNT複合振動板を採用。優れた追従性を活かし、フラットな音質にすることで微細な小音までをも余すところなく再現してくれる。

 どちらも12月中旬の発売予定で、価格は未定。NUARLのワイヤレスモデルのラインナップとしては上位機に位置づけられるとのことだ、