Bang&Olufsen(B&O)から、77インチの4K有機ELテレビ「Beovision Harmony」とサウンドバー「Beosound Stage」が発表された。
価格はBeovision Harmonyが¥3,000,000(税別、オーク/アルミニウムカバー、フロアスタンド)と¥2,800,000(税別、ファブリックカバー、フロアスタンド)で10月23日(伊勢丹先行発売)と26日(B&O専門店)より発売。Beosound Stageは¥220,000(税別、アルミニウム or ブロンズ調アルミニウム)と¥320,000(税別、オーク)で、11月中〜下旬の発売予定となる。
Beovision Harmonyは、77インチのLG製4K有機ELパネルを搭載した製品で、一番の特徴は、電源が入っていない時や音楽再生中はモニター画面が床面近くまで下降し、フロントカバーの背後に収まる点だろう。
電源を入れるとスピーカーが扇のように左右に展開し、モニターが視聴位置まで上昇してくる。使っていないときの存在感が気になるという、大画面テレビの欠点をスマートに解決する提案といっていい。
製品のコンセプトは、B&Oのミッドセンチュリーアーカイブにあったテレビキャビネットだそうだ。当時のキャビネットはテレビやラジオをブラインドで目隠しし、リビングルームとの完全な融合を図っていたのだ。
Beovision Harmonyオーク材のスピーカーカバーはそのデザインを継承し、家具のような素材と漆黒のテレビモニターとのコントラストを際立たせている。格子パターンの設計は繊細そのもので、音響性能を最大限に引き出しているそうだ。
ホームシアターでは、大画面になるほど、音のクォリティも重要になってくる。Beovision Harmonyでは、フロントカバーの背面にSoundcenterを搭載。スピーカーシステムは3ch仕様で、ボーカル音声や映画のセリフに最適化されたセンターチャンネルと臨場感溢れるステレオのパフォーマンスを備えている。サラウンド再生を楽しみたい場合には、各種Beolabスピーカーとシームレスに接続可能という。
有機ELパネルはDolby Visionにも対応済みで、鮮やかで深みのある色彩や、奥行感と黒色表現の映像をディテイル豊かに実現してくれる。
またBeovision Harmonyは音楽ストリーミングサービスのApple Airplay 2、Bluetooth、Chromecast built-inに対応済みで、モバイルデバイスから直接音楽を再生できる。オーディオ再生時は、スピーカーカバーで覆われないモニター部分に、楽曲名やラジオ局などの情報が表示される。
サウンドバーのBeosound Stageは、ワンボディで臨場感溢れるシネマサウンドを再生でき、同時に日々の音楽再生用システムとしても活躍するモデルとなる。壁掛けに加えて、テレビボードなどへの平置きも可能。B&Oアプリで設置方法に適したサウンドを調整できるようになっている。
デザイン上のポイントは、無垢のアルミニウム、ブロンズ調アルミニウム、またはオーク材を採用したシンプルなフレームにある。これらはアルミニウム無垢材の押出成形で作られ、目に見える継ぎ目もない。オーク材は蟻継ぎを特徴とし、上質な北欧家具デザインの象徴的な仕上げを採用している。
Beosound Stageは11のスピーカーで構成される3ウェイシステムで、スピーカーはそれぞれ専用の50Wアンプで駆動、DSPも搭載している。4基の4インチウーファーを使ったセンターチャンネルは、歪みを抑えながらパワフルなパフォーマンスを実現し、低域再生能力をさらに向上させたという。
センターチャンネルの中域から高域は、2基の1.5インチミッドレンジと4分の3インチのドーム型トゥイーターによって再生されている。さらに本体の両サイドには1.5インチのミッドレンジと4分の3インチトゥイーターが搭載され、45度の軸外角度で配置することで立体的な音場を再現している。
またBeosound Stageはドルビーアトモスにも対応しており、頭上の再現を含めた3D音場が再生できるようになっている。その他にも、5つのリスニングモード(テレビ、音楽、映画、夜間のリスニング、モードなし)が選択可能で、リスニングモードを選択した後に独自のToneTouchを使って、好みのサウンドにも微調整できるそうだ。
ストリーミングサービスとしては、Chromecast、Apple AirPlay 2およびBluetoothなどが楽しめる他、他のB&OのワイヤレススピーカーとWiFi接続して、マルチルームで音楽を楽しむ事も可能となっている。