CEATEC2019会場で、ホームシアターで使ってみたいユニークなアイテムを発見した。カルテックの光触媒を使った空気清浄機「TURNED」シリーズがそれ。

壁掛けタイプ「KL-W01」に搭載された光触媒フィルター。この表面を空気が通る際に雑菌や臭いの元を分解している

 TURNEDは光触媒を使うことで、吸着フィルターなしで除菌・脱臭を可能にした世界初の製品となる。本体には光触媒フィルターが内蔵されており、そこにLEDライトをあてることで臭いの元になる有機物やウィルスを分解してくれるわけだ。

 フィルターは着脱式で、数ヵ月に一度外して浸け置き洗いするだけで元の状態に復帰する。しかも耐用年数は10年(フィルターは半永久的に使えるが、他の部品が劣化するため)はあるというから、実際には交換の必要はないだろう。

センサー付きLEDライトに光触媒フィルターを内蔵した「KL-B01」

 ラインナップとしては最大厚さ88m、重さ約3.3kgの壁掛けタイプ「KL-W01」や、電球一体型の「KL-B01」が準備されている。ファンノイズもほとんど気にならないので、音にこだわったオーディオルームにもぴったりだろう。

日立が提案するスマートホームのイメージ

 日立ブースでは、ソニー・アイボとのコラボレーションによるスマートホームの提案を行なっていた。「ロボットと家電のコミュニケーションが暮らしをより豊かに」と題されたデモでは、様々な家電を使う中でアイボがユーザーのサポートをしてくれている。

 たとえばお母さんが冷蔵庫の扉を開けっ放しにしていると、アイボがそこに来て鳴くことで注意を喚起してくれる。あるいはアイボに料理名をリクエストすると、自動的にレンジにレシピを転送し、材料を入れれば調理がスタートするという。

 他にも洗濯機が終わったらそれを知らせてくれるし、「掃除をして」と話しかけると自動掃除機が動き出すと言った具合に様々な家事をこなしてくれるわけだ。もちろんこれらの通知機能は各製品に搭載されてはいるが、無機質な電子音よりもアイボが“わざわざ”知らせに来てくれる方が楽しいし、生活に余裕が出てくるのではないだろうか。