オウルテックの完全ワイヤレスイヤホンの第2弾となる「Samu-SE04」が絶賛発売中だ。価格はオープンで、想定市場価格は¥10,980前後。

オウルテックの完全ワイヤレスイヤホン第2弾「Samu-SE04」

 Samu-SE04(以下SE04)は、クラス最小・最軽量を狙った第1弾「Samu-SE03」からは一転、音質や仕様にこだわったオシャレな製品にまとめられている。まず、収納ケースの外装はファブリックで仕立てられており、男性ユーザーだけでなく、女性ユーザーが化粧ポーチなどにスッとしまっても違和感のない、センスのいいデザインとなっている。

収納ケースは繭型で、外装はファブリック仕立てだ

 イヤホン本体もホワイトとブラックの2色をラインナップしており、特に、ホワイトについては少しラメの入ったパール系のホワイトと、マットホワイトのツートンでまとめられていることから、女性ユーザーにもぴったりの意匠と言えるだろう。さらに、イヤーチップも本体色に合わせてホワイト(半透明)のものが採用されており、全体的に統一感のある仕上がりを見せている。

イヤホン本体は音導管がにょきっと突き出た感じだが、耳への装着性は高い

 スペック的には、クアルコムの省電力チップ「QCC3026」の搭載、Bluetooth5.0対応、コーデックはaptXをサポートし、さらに音響特性を改善する「HDSS」も採用するなど、トピックは盛りだくさん。ドライバーは、グラフェン素材をコーティングした口径6mmのダイナミック型だ。

 さて、発売されてからしばらく使う機会を得たので、その印象を記してみたい。まず音質については、HDSSの効果が強く作用しているようで、低域から高域までスッと伸びたサウンドが楽しめ、その中でボーカル帯域が浮き立つように聴こえてくる。特に声の輪郭についてははっきりとしてクリアな再現だ。若干、低域が強調気味にはなるものの、全体のバランスを崩すほどではない。このあたりはHDSSを採用した有線タイプでも同じ傾向を示すので、同技術の面目躍如と言えるだろうか。同じ曲を、HDSS非搭載の完全ワイヤレスで聴き比べたところ、耳が慣れてしまったのか、ボーカルは背景音に沈み、歪っぽく感じてしまった。

 装着性も良好で、ジョウロ型デザインと呼べそうな2ピース構造の効果も高い。音導管部分はカナル型のように耳穴にすっぽりと入り、ハウジング(本体)部分は耳の窪みに落ち着くので、よほど激しい動きをしない限り、落ちることは少ないだろう。

 映像機器との組み合わせでも、サウンドの傾向は同じで、低域の量感アップと、クリアなダイアローグが楽しめるので、アクション作からセリフ劇まで、さまざまなコンテンツの再生に活躍しそうだ。

 なお、再生機器(専用プレーヤー)との組み合わせについては、QCC3026のクセなのかもしれないが(他のイヤホンでも同様の傾向を示した)、SE04(イヤホン)の電源を先に入れたほうが、ペアリングはスムーズにいく印象だった。

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