エソテリックから、同ブランドの最上位ケーブルシリーズ、MEXCEL Reference Lineの第4世代モデル「7N-DA6300IV MEXCEL XLR」が発表された。価格は1m・ペアで¥600,000(税別)。ケーブルの延長にも対応しており、その場合は0.5mごとにプラス¥280,000(ペア、税別)となる。10月15日の発売予定だ。

 7N-DA6300IVはバランスケーブルで、デジタル/アナログ両方の伝送が可能。過去最大クラスの外径となるφ2.0mmの極太ソリッドコア(単芯)MEXCEL中心導体を2本採用し、中低域のエネルギー感を増すことで更にダイナミックに、スケール豊かに音楽を表現する能力を獲得したそうだ。

 3層シールド(極薄平角MEXCEL編組+銅マイラーテープ+肉厚シルバーコーティング銅編組)とすることでノイズ対策も万全。内シースには、タングステン/アモルファス粉体、カーボンを練り込んだハイブリッド高分子ポリオレフィン素材を採用し、制振力も強化している。

 そもそもMEXCEL Reference Lineは、宇宙/防衛産業向け高性能ケーブル開発のノウハウを投入して誕生した製品で、ギガヘルツ(1GHz=10億Hz)帯域を超えるワイドレンジな伝送特性を実現した点がポイントだ。7N Cu(99.99999%)の高純度導体と相まって、オーディオケーブルの新境地を切り拓いてきた。

 この優れた伝送特性により、デジタル伝送においては、信号波形になまりのない、正確な波形の伝送が可能となる。アナログ伝送においても可聴帯域全般においてフラットな周波数特性を実現でき、音の「立ち上がり」、「立ち下がり」などの再現に優れた効果を発揮している。

 XLRプラグにはベリリウム銅のコンタクトピンを採用し、ダイレクトロジウムメッキ処理することで長期に渡って安定した高音質を確保。また、ピンを中空パイプ構造とすることで、通常モデルに比べて約2倍の表面積を誇り、性能を更に高めている。