今やビジネスでもプライベートでも欠かせないアイテムとなったICレコーダー。ソニーもこのジャンルを多くラインナップしているが、今回そこに新製品が2機種投入された。
16Gバイトのメモリーを内蔵した「ICD-UX575F」(市場想定価格¥16,000前後)と、4Gバイトモデルの「ICD-UX570F」(市場想定価格¥12,000前後)で、発売はどちらも11月2日を予定している。
両モデルの特長は、持ち運びやすい薄型・コンパクトさと、高音質録音・再生、使いやすい操作性の3点で、それぞれに従来モデルから改良が施されている。
まず、電源バッテリーを内蔵することで本体の小型化を実現、本体サイズはW36.6×H102.8×D12.2mm、重さ約48gを達成している。
高音質録音・再生では、遠くの小さな音までクリアーに集音できる「Sマイク・システム」を前モデルから継承。指向性もすべての角度で優れたバランスを誇り、理想的な録音性能を獲得した。
また録音時に最適な感度を自動調整し、背景ノイズを軽減できる「おまかせボイス」も進化した。独自のアルゴリズムでノイズを常時解析し、ノイズの変化に合わせてフィルター特性を更新・最適化しているという。
もちろんこれまでの製品に搭載されていた、声以外の周波数を低減する「ノイズカットフィルター」や、両サイドの音を抑えて前方の音を録音する「フォーカス録音」といった機能は継承されている。
再生時には、小さくしか録音できなかった音に対しても、その最大音量を検出して音が歪まない限界まで大きくするノーマライズ化処理を加えることで、聞きやすく再現してくれる。
他にも、音声以外のノイズを低減して声の大小を自動調整する「クリアボイス機能」や、音程を保ったまま再生スピードを調整できる「デジタルピッチコントロール」は搭載済みだ。
操作性での注目点は、1.45インチディスプレイを搭載し、より視認性を高めたことだろう(前モデルは1.3インチ)。さらに表示内容をわかりやすくするために、現在の動作内容をパネルの最上部に表示したり、表示内容もシンプルにわかりやすく変更している。
また議事録などの確認で嬉しい機能が、「タイムジャンプ」と「イージーサーチ」だ。前者は録音した音声ファイル全体を10分割し、10%単位で戻り、送りが可能になるもの。これまでは長時間のファイルで気になる場所を探すのは面倒だったが、タイムジャンプを使えば簡単になるはずだ。
イージーサーチはボタンひとつで10秒早送り、3秒早戻しができるもの。これまでも同機能はついていたが、メニューの深い階層にあったため使いにくかった。それを本体表面に備えることで操作性を改善している。
なお今回ソニーでは、「勉強の秋応援キャンペーン」を開催する。これは10月8日から11月26日までの期間中にソニー製ICレコーダーを購入すると、もれなく500円分の図書カードネットギフトがプレゼントされるというもの。対象製品は以下の通りだ。
「勉強の秋応援キャンペーン」対象モデル
ICD-UX575F、ICD-UX570F、ICD-UX565F、ICD-UX560F、ICD-PX470F
ICZ-R110、ICZ-R260TV、ZS-RS81BT、ZS-E80