今やテレビは、デザインのプラットフォームだ。薄くても、フレームが極小でも、いやだからこそ、「デザイン」「アート」を切り口に新しい形、色、コンセプトの液晶、有機ELテレビが、IFAの華だ。そこでIFA会場で私の心の琴線に触れたデザインテレビをご紹介しよう。

三星電子、Samsung Electronicsのデザインテレビ「Serif」 とアートギャラリーテレビ「The Frame」

 「テレビはデザイン」であると最初に喝破したのが、サムスンエレクトロニクスだ。デザインテレビの元祖であり、むしろ「画質よりデザイン」という色合いが濃いメーカーだ。

 ふたつの系列があり、ひとつが「Serif」TV。世界的な家具デザイナー、Ronan & Erwan Bouroullec兄弟の作品。現代的なアートフレームのような形が特徴。プレス・カンファレンスでは多色展開が語られた。

 もうひとつが、絵画データがダウンロードでき、自宅が美術館になる「The Frame」。電源オンでテレビ、オフで美術館というわけだ。

壁紙を撮影し、そのファイルを表示する「壁紙ディスプレイ」テレビ。プレス・カンファレンスにて

美術館テレビ「The Frame」の新型紹介。同じくプレス・カンファレンス

美術館テレビ「The Frame」。写真集もダウンロードできる

Serif TV。多色展開も

上から順番に50型、75型、98型の大きさ比較。75型以上がよいという