IFA2019の会場で、ホームエンタテインメント向けの新しいライセンス・認証プログラム「IMAX Enhanced」のデモが行なわれていた。IMAXとDTS社による新たな提案である。彼らの目指すものを以下に転載する(THXに似た認証システムなのかな)。

●ショールームに足を踏み入れ、製品を見て回る中、その量に圧倒されることがよくあります。そんな時に、どの製品が最も優れているのか、価格以外のところでどうやって簡単に見分けることができるのか。

●様々なコンテンツが映画館向けから家庭向けへとシフトし続ける中、映画製作者のビジョンを忠実に描いたハイクォリティの視聴体験をどうやって見極めるのか。

 現状、日本に馴染みが深く、デバイス・パートーナーになっているのはソニー、デノン、マランツ、インテグラ、オンキョー&パイオニアなどがいる。

 これらメーカーの製品、テレビ、サウンド・バー、AVセンターは「IMAXとDTSのエンジニアおよびハリウッドの技術専門家から成る認証委員会が定めた」設計によって、認証を受けることになる。現在、IMAX最適化モードが開発中とのことなので、近い将来、各モデルに搭載されることになるのだろう。

 専用ブースをこしらえ、この日はDefinitiveテクノロジーのスピーカーで統一した7.4.4システム、AVセンターはマランツ、モニターはソニーの最新8KテレビKD-85ZG9(欧州モデル)、プレーヤーも同社のものを使用し、『スパイダーマン:ホームカミング』でデモを行なっていた。クリアネスはさらに向上し、色の純度も高まっている。

 ホームシアターのクォリティを一定化させるこのプログラム、今後の展開に期待したい。

オンキョーブースに展示されていたAVセンター「TX-RZ3400」は既にIMAX Enhancedのロゴが入れられていた