パナソニックを含む「UHD Alliance」は2020年以降の一部のモデルに対し、制作者の意図に即した画質モード「Filmmaker Mode」を策定すると発表、早速、パナソニックのブースではデモとして紹介されていた。

 有機ELテレビを筆頭に、現在のテレビ画質は見通しのいい、クリアーなデジタル高画質という印象がある。しかし、ハリウッドではクリスファー・ノーランを筆頭に、現在もフィルムを使って撮影する制作者がいる。彼らが望んだ画質に追い込むには、ユーザー側が各モードの調整を行なわなくてはならない。

 よりフィルム・ライクな画質にするために、「Filmmaker Mode」はモーション・スムージングなどの後処理を無効にして、フレームレート、アスペクト比、色、コントラストなどについて元の素材に近い形で表示させるという(コンテンツに埋め込まれたメタデータを介して実現)。映画に最適なルックとなるように、今後のリモコンにはダイレクト呼び出しボタンが奢られることになる。

 う〜ん、ボタンひとつですか。便利なのは間違いないけれど、自らで画質を追い込んでいくのも楽しい行為なんですよね。でも「Filmmaker Mode」をベースに、自分の好みを加えるということもありでしょうか。いや、そうすると制作者の意図とかけ離れてしまう?オーディオビジュアルファンの永遠のテーマです。