IFA2019のソニーブースでは、ウォークマンNW-ZX300の後継モデル「NW-ZX507」と、その弟モデル「NW-A105」が発表された。欧州での発売は11月の予定で(日本国内の発売時期は未定)、推定価格はそれぞれ830ユーロ(ZX507)と350ユーロ(A105)となる。

 いずれのモデルもPCいらずのネットワーク対応(Android)で、様々な音源に対応できるようになったことがトピックである。もちろん、ZX507は前モデル同様に最大11.2MHzのDSDネイティブ再生、最大384kHz/32ビットまでのPCM再生をサポート、独自のデジタルアンプ「S-Master HX」で駆動する。

 その他、改良ポイントとしては無酸素銅切削ブロックや大型高分子コンデンサーの導入、アナログ音源の安定化(DMP-Z1からのフィードバック)、金入り高音質はんだを採用し、人の手ではんだ付けをしているといった創意がある。

 ZX507は従来どおりバランス接続に対応しているが、両モデルともUSB Type-Cに対応し、A105はディスプレイのサイズが3.1インチから3.6(1280×720画素)インチまで拡大している。

新製品の上位モデル「NW-ZX507」

 そしてまた、A105をベースにしたウォークマン40周年記念モデル「NW-A100TPS」も発表された。初代TPS-L2を模した専用ソフトケースが用意され、外箱にも従来のロゴがあしらわれている。こちらも欧州では11月の発売予定で、推定価格440ユーロ。日本での発売時期は未定。

 この3モデルとも、再生中の表示画面にカセットテープのビジュアルを選べるようになっており、これが泣かせる。MP3再生時に現れる「CHF」や「BHF」は懐かしく、ハイレゾ再生中には初代メタルテープの画面となる。ついでに早送りをするとカセット画面がキュルキュルと動き始める工夫もある。たまらない!

ウォークマン40周年記念モデル「NW-A100TPS」