シャープから、新4K8K衛星放送に対応したAQUOS 4Kレコーダー3モデルが、10月24日に発売される。価格と型番は下記の通り。

新しいAQUOS 4Kレコーダー「4B-C40BT3」

4B-C40BT3 オープン価格(想定市場価格¥140,000前後)
4B-C20BT3 オープン価格(想定市場価格¥110,000前後)
4B-C10BT3 オープン価格(想定市場価格¥100,000前後)

 今回のラインナップの一番の特徴は、4KチューナーをW(2基)で搭載し、4K番組のW録画に対応した点になる。内蔵HDD容量は型番真ん中の二けた数字が表しており、40は4TB、20は2TB、10は1TBとなる。今回市場からの要望を受け、1TBモデルが追加された。

ディスクトレイは伝統の右側配置

前モデルAT3系とのデザイン面での違いは、インシュレーターがなくなったこと、SHARPロゴの印字されている黒い部分の幅が薄く(細く)なり、その下の銀色の蓋の部分が長くなったこと

 なお、2K放送(地上/BS/110度CSデジタル)用チューナーは3基搭載しており、録画動作については、合計で3番組の同時録画が可能。組み合わせは下記の通りとなる。

4K+4K+2K
4K+2K+2K
2K+2K+2K

 いずれの場合でも追いかけ再生が可能と、マルチタスクで動作するが、4K+4K+2Kのトリプル録画実行時のみ、UHD Blu-rayソフトの再生が不可となるそうだ。

新レコーダーの背面。HDMI出力は2系統装備しており、映像と音声の分離出力が可能

 映像エンジンは、新開発の「4KマスターエンジンBD-Premium」を搭載しており、4K時代に求められる映像の5つの要素(項目)のアップコンバートに対応したのが特徴。解像度(2K→4K)、ビット深度(8bit→10/12bit)、フレームレート(30p→60p)については前モデルでも対応していて、今回の注目(新機能)は、同社のテレビよりも先に搭載されたSDR→HDR(HDR10)変換(輝度)機能、そして色域拡大(BT.709→BT.2020)機能の二つとなる。

新機能となるSDR→HDR変換

 同機能の詳細なアルゴリズムは明らかにされなかったが、デモ映像を見る限り、主に色味が鮮やかになり、2K/SDRのコンテンツであってもHDRライクな映像で楽しめるようになっていた。

 なお、録画した4K番組を2K画質に変換(ダウンコンバート)することも可能となった。操作はいったんHDDへ録画したものを、再度2Kに変換するという2段階の手順を踏むことになるが、ディスク枚数を削減できるので、コレクション派にはうれしい機能と言えるだろう。(※発売後のファームウェアアップデートで、機能が実装される)

進化ポイントのまとめ

 また、ドライブの耐久性を高める機能として「HDD/BDドライブ健康診断」が搭載された。これは、近年、外付けHDDドライブが対応するようになってきた機能を、レコーダーに取り入れたもの。メニューから機能を実行すると、ドライブの健康状態を判断(診断)してくれるので、HDDが故障して番組が再生できなくなった……、BDへ焼けなくなった……という万が一の事態も、回避できるだろう。

 その他、面白機能として、スマートホンと連携して、スマホ内に撮りためた写真や動画をAQUOS 4KレコーダーのHDDへ転送・保存できる「スマホ写真・動画まるごとストレージ」が新搭載された。

「スマホ写真・動画まるごとストレージ」

 これはその名の通り、専用アプリを介して、AQUOS 4Kレコーダーをスマホの外付けHDDとして使えるもの。ワンタッチで保存でき、保存した映像はAQUOS 4Kレコーダーを通して、4Kテレビなどで楽しむことができる(※ただし、この機能は発売後のアップデートで可能となる)。