ティアックは、外掛け式ベルトドライブを採用したアナログターンテーブル「TN-3B」(7月末発売)のカラーバリエーションとして、欧米でのみ販売していたホワイトモデル「TN-3B-W(ホワイト)」を、10月下旬より国内でも展開すると発表した。

アナログターンテーブル「TN-3B」の新色となるホワイトの「TN-3B-W」

 TN-3Bは、薄型キャビネットにMM型カートリッジ対応フォノイコライザーとUSB出力を搭載したベルトドライブ式のスタイリッシュなターンテーブル。トーンアーム部にはSAEC社とのコラボレーションにより、可動部にナイフエッジを用いた新開発品を搭載しているが特徴。これにより、ベアリング構造では得られない分解能の高いサウンドが得られるという。カートリッジには「AT-VM95E for TEAC」を採用している。

 また、プラッターの駆動に外掛け式のベルトドライブを採用することで、モータのコギング(脈動)がプラッターの回転に与える影響を最小限にし、滑らかな回転を実現している。

 本機は、フォノイコライザーを内蔵しているため(オペアンプには、新日本無線製のオーディオ用「NJM8080」を採用)、フォノ入力を持たないシステムにも直接接続することができる。

 さらに、USBデジタル出力も可能であり、アナログレコードの音をパソコン経由でデジタル化することも可能だ。

 今回の新色追加で、カラーリングのラインナップは、チェリー、ピアノブラック、そしてホワイトの3色が揃った。

TN-3B-Wの主な仕様
ターンテーブル部
駆動方式:ベルトドライブ(外掛け方式)
モーター:DCモーター
回転数:33 1/3回転、45回転
ワウ・フラッター:0.1%以下
S/N比:67dB (A-weighted、20kHz LPF)
サイズ:アルミ・ダイキャスト製、直径30cm

トーンアーム部
形式:スタティックバランス型S字トーンアーム
実効アーム長:223mm
針圧可変範囲:0~5.0g
適用カートリッジ質量:3.0g~12.0g
           14g~23g(付属ヘッドシェルを含む)

カートリッジ部
形式:VM型(MM型と同等)
出力電圧:4.0mV(1kHz、5cm/sec.)
針圧:1.8~2.2g(2.0g推奨)
質量:6.1g
付属ヘッドシェル質量:11g(ネジ、ナット、ワイヤー含む)
レコード交換針型番:AT-VMN95E for TEAC ※針の交換は約300時間を推奨(使用環境による)

アナログ出力
端子:RCAピンジャック (フォノ/ライン切替式)
出力電圧:フォノ出力時4.0mV(1kHz、5cm/sec.)、ライン出力時224mV(-13dBV)

USB出力部
端子:USB B(5V 100mAのUSBバスパワーが必要)
出力信号:PCM、8k/11.025k/16k/22.5k/32k/44.1k/48kHz、16bit

電源:AC 100~240V、50/60Hz
消費電力:1.5W(スタンバイ時0.5W)
寸法:420(W)× 117(H)× 356(D)mm(突起部含む)
質量:約5.0kg
付属品:フェルトマット、ドーナツ盤用アダプター、カウンターウエイト、ヘッドシェル、VM型ステレオカートリッジAT-VM95E for TEAC(ヘッドシェルに装着済み)、アルミ・ダイキャスト製プラッター、ダストカバー、ヒンジ、GND端子付きRCAケーブル、ACアダプター(GPE036W-240150)、取扱説明書(保証書付き)