先日facebookにティーザーを公開して注目を集めたエソテリックから、その新製品が正式発表された。ニューモデルはGrandiosoシリーズのSACD/CDプレーヤーで、型番は「Grandioso K1X」となる。9月1日の発売で、価格は¥2,800,000(税別)の予定。

 Grandioso K1Xは、2016年に発売された「K1」の後継モデルで、SACD/CDトランスポート「Grandioso P1X」用に開発された新しいSACD/CDトランスポートメカニズム「VRDS-ATLAS」を一体型シャーシに搭載している。

 さらにD/Aコンバーターの「Grandioso D1X」用に開発されたディスクリートDAC「Master Sound Discrete DAC」を回路規模(4回路/ch)や音質はそのままに、ステレオ用の2枚のボードに集約して一体型に入るサイズにアレンジしたものを搭載している。

 つまりシリーズのフラッグシップ機のエッセンスを凝縮した一体型プレーヤーともいえる製品なわけで、どれほどのサウンドを聴かせてくれるのか、今から興味津々のオーディオファンは多いことだろう。

 「Grandioso K1X」の主な特長は以下の通り。

●従来比127%(メカ単体6.6kg、ベース部含め13.5kg)の物量を投入したSACD/CDトランスポートメカニズム「VRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)-ATLAS」
●ディスクリートD/Aコンバーター「Master Sound Dicrete DAC」
●4つの大型トロイダル電源トランス
●ローフィードバックDCレギュレーターによる開放感のあるサウンド
●合計2.05Fの大容量EDLCスーパーキャパシターで強化された電源部
●セミフローティングトップパネルなどシャーシ構造も新規設計
●ESOTERIC-HCLD電流伝送強化型出力バッファー
●独自の電流伝送ES-LINK Analog対応
●P1X/D1Xで開発したクロック「Grandioso Custom VCXO II」を搭載
●DSD 22.5MHz 、768kHz/32ビット リニアPCM対応USB-DAC
●MQAフル対応予定(認証が完了次第)

SACD/CDトランスポートメカニズム「VRDS-ATLAS」

「Grandioso K1X」の主なスペック

●再生可能ディスク:SACD、CD(CD-R/CD-RW対応)
●接続端子:アナログ音声出力2系統(XLR、RCA)、デジタル音声出力2系統(XLR、RCA)、デジタル音声入力2系統(RCA、光)、USB Type-B入力1系統、クロック入力1系統(BNC)
●消費電力:30W
●寸法/質量:W445×H162×D447mm/35kg

内部コンストラクション。写真左は上側で、右は下側の様子