インターネットイニシアティブ(IIJ)は、16日午後に記者懇親会を開催し、同社の最新の取り組みを紹介した。

同社代表取締役 会長の鈴木幸一氏

 同社代表取締役 会長の鈴木幸一氏は開口一番、「27年間この業界にいますが、最近は新しいことが少ないと感じています」と話した。

 そもそも鈴木氏がインターネットに興味を持ったのは、情報と通信がひとつの技術の上で動くことで、これまでとは違うことができるのではないかと考えたからだという。同社は最近では高品位な動画配信サービスを手がけるJOCDNや、仮想通貨サービスのDeCurret(ディーカレット)などの分野にも参入しているが、それでも新しいこととではないと感じているのだろう。

 IoTも原理的には数十年前から存在する推測統計の応用で、大規模なデータを集めてそれを処理するインフラが出てきたことが進化点なのだという。そのメリットを活かしていけば、まだまだ新しいことはできるはずだと鈴木氏は話してくれた。

 既存のプラットフォームに乗るのではなく、日本が新しいプラットフォームの覇権を取れるような手伝いをしたい、そのためにあらゆる分野での取り組みを続けていきたい、鈴木氏はそう話して挨拶を締めくくった。

朝日新聞社と朝日放送テレビが提供する「バーチャル高校野球」の動画配信プラットフォームに、同社のライブ中継ソリューションが採用された。このサービスでは高校野球の地方大会から甲子園の決勝までの試合中継や速報、都道府県別のニュースなどがチェックできるそうだ

 隣室にはIIJグループの最新サービスや取り組みに関連した展示がされていた。その中でStereoSound ONLINE読者諸氏が興味を持ちそうなテーマは、ベルリン・フィルの4K映像&ハイレゾ音源のライブ・ストリーミング配信だろう。

 同社は今年2月28日に、ベルリンで行なわれたリハーサルの模様を、インターネットを経由して4K&ハイレゾ(96kHz/24ビット)でライブ配信している。今回はその際の環境を再現し、サーバーからLAN経由で再生した信号を、パナソニックの有機ELテレビとソニーの2chスピーカーで上映していた。

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 IIJでは今年も同様のストリーミング配信を予定しているとのことなので、さらに進化した画質・音質を楽しめるかもしれない。期待して待ちたい。

JVCケンウッドによる、森の音のライブ配信サービス「Forest Notes」をアナログで受け、ハイレゾに変換して再生するというデモも行われていた。会場でヘッドホンを使って試聴させてもらったが、細かな雨粒が木の葉に降り注ぐ様子がとてもリアルに再現されていた