7月13日〜14日の2日間、ベルサール秋葉原で「ポータブルオーディオフェスティバル2019」(ポタフェス2019)が開催中だ。StereoSound ONLINEでも会場にお邪魔して、気になる展示について取材をしてきた。ここでは、会場B1Fの様子をお届けする。

ゼンハイザージャパン

 B1Fの会場に入ってすぐ左にブースを構えるゼンハイザージャパンでは、新製品のプロフェッショナル向けモニタリングイヤホン「IE 400 PRO」「IE 500 PRO」が試聴できるようになっており、その音を聴いてみたいという来場者が列を作っている。

プロフェッショナル向けモニタリングイヤホン「IE 400 PRO」(左)と「IE 500 PRO」(右)

 両機ともダイナミックドライバーを搭載したカナル型イヤホンで、ドライバーの動作原理を含めて新設計されており、歪みのないサウンドを実現しているという。

 実際に会場でそれぞれの音を聴かせてもらったが、両モデルとも空間の広がりがとても広い印象だ。IE 400 PROはドラムのアタックが力強く、ベースの低域も豊かに再現してくれる。ゴスペルコーラスの女声の重なりも自然だ。

 上位機のIE 500 PROは音がさらにクリアーで、高域がより素直に伸びてくる印象。男性ボーカルの胸板の厚さ、声の優しいニュアンスもうまく再現していた。

Neumannの密閉型ヘッドホン「NDH 20」も試聴可能

 その横には、今年4月に発売されたNeumannの密閉型ヘッドホン「NDH 20」も展示されていた。こちらはモニタリングやミキシングを想定したプロユースの製品だが、精密にバランス調整が行なわれており、オーディオ用としても充分楽しめるモデルに仕上がっている。

 NDH 20は取扱店が限られているので、なかなかきちんと音を聴ける機会も少ないという。ポタフェスはその貴重なチャンスなので、これから足を運ぶ方は必ずゼンハイザーブースをチェックしていただきたい。

会場早々に試聴の列ができていた

AfterShokz

「AEROPEX」は試聴用に3セット並んでいる

 B1F、ゼンハイザーブースの隣では、フォーカルポイントが輸入販売を手がけているAfterShokzのワイヤレス骨伝導イヤホン「AEROPEX」が体験できる。

 人間が音を聴く方法としては、通常の空気伝導の他に、骨の振動を音として認識する骨伝導がある。例えば自分の声や何かを食べるときの音は骨伝導で聴いている。

 その仕組を使って音楽を楽しもうというのが骨伝導イヤホンで、耳の近くに震動源を取り付けることで音を聴けるようになる。しかもその際に空気は振動しないので、いわゆる“音漏れ”は発生しない。つまり満員電車の中で大音量で聴いていても、周囲には音が聴こえないのだ。

フックを耳にかけ、写真内側にある震動源を耳の前側に祖着する仕組み

 ただし、これまでの骨伝導イヤホンは低音再現が弱く、迫力あるサウンドを楽しむのは難しかった。しかしAEROPEXはその点も改善されており、ドラムやベースなどの低音もバランスよく聴かせてくれる。クラシックなどの重低音は難しいかもしれないが、ボーカル曲などは素直に楽しめるはずだ。

 AEROPEXは本体質量が26gで、IP67の防水機能も備えているとのことだ。

コルグ

ヘッホンアンプキット「Hu:Tekt HA-KIT」

 コルグのブースには、同様の展示会ですっかりお馴染みとなった、同社の最新真空管デバイス「Nutube」を使ったヘッホンアンプキット「Hu:Tekt HA-KIT」が並び、持参したPDAやイヤホンと組み合わせて試聴できるようになっている。

 同社ではYouTubeに、Hu:Tekt HA-KITの組み立て方の動画をアップしており、取説よりも分かりやすいと好評なのだという。

オーディオ用DAC「Nu I」ではYouTube音源なども体験できる

 またHu:Tekt HA-KITの横にはDSD11.2MHzにも対応したオーディオ用DAC「Nu I」が準備され、こちらもPCを使っての試聴ができる。ここではYouTubeの音源をアップサンプルングした音も確認可能で、じっくり聴き入っている来場者も見かけた。

オヤイデ電気

HPC-QUADシリーズの4ピンXLRコネクター搭載バランスケーブルを使ったデモ

 オヤイデブースには、好評のHPC-QUADシリーズの参考出品モデルとなる、4ピンXLRコネクター搭載バランスケーブルが出展されている。

 ケーブルにはHPC-26QUADを使い、再生機側のコネクターには金とパラジウムメッキを施した4ピンのXLRコネクターを備えている。リケーブルの適応モデルとしてはゼンハイザーの「HD800」「HD800S」「HD820」の3モデルで、会場ではHD800とソニーのヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」とのセットでそのサウンドを確認できるようになっていた。

ZEPHONEのリケーブル。左は発売澄みモデルで、右のふたつが参考出品のアイテム

 またオヤイデが扱っているZEPHONEブランドからも、2.5mm4極バランスプラグや4.4mm5極バランスプラグを備えたリケーブルも参考出品されている。これは最近のDAPの中には2.5mmや4.4mmのバランスプラグを備えた製品が増えてきたことを踏まえたもので、発売されればリケーブルの楽しさが一層広がることだろう。