今回、フィールドレコーダーとしては初めて32ビットフロート（浮動小数点演算）録音とデュアルADコンバータを搭載。この組み合わせにより、ゲイン調整の必要すらない、圧倒的なダイナミックレンジを実現している。さらには6系統のインプット、正確無比なタイムコード、選択可能な電源オプションや、ワイヤレスコントロールも可能。まさに音のプロフェッショナルのために誕生したのが ZOOM「F6」である。
ZOOM
マルチトラック・フィールド・レコーダー
「F6」
2019年7月下旬発売
※オープン価格
コンパクトで多機能なプロ仕様のフィールドレコーダー
株式会社ズームは、32bitフロート録音に対応した、6チャンネル入力の業務用フィールドレコーダー「F6」を7月下旬に発売する。これまでも多くのプロ用フィールドレコーダーをリリースしてきた同社だが、Fシリーズと聞いて思い浮かべるのは、昨年の発売以降、コンパクトなプロ仕様のフィールドレコーダーとして好評を得ている「F8n」。そして今回発売する「F6」は、その「F8n」の約半分のサイズと、さらにコンパクトなサイズとなっている。
機能面では、6系統のXLRバランス入力と、ゲインの異なる2つのADコンバーターを使用したデュアルADコンバーターを搭載。これによって、1つのADコンバーターでは到達不可能な圧倒的なダイナミックレンジを提供し、大音量でも音割れなく、微小な音でも高いS/N比を実現している。
さらに、フィールドレコーダーとしては初めて、録音時の解像度（ビット深度）を保持する32bitフロート（浮動小数点）録音に対応。録音後にノーマライズ処理を行っても、元の解像度を保った劣化のない音を再現する事が出来る。デュアルADコンバーターと32bitフロート録音の組み合わせにより、ゲイン調整による失敗のない最良のオーディオ収録を可能としている。
発売は2019年7月下旬を予定しており、価格はオープン価格となっている。
本体両サイドに3chずつ配備されたXLR端子
（製品本体：右側）
（製品本体：左側）
「F6」の主な特徴
◎6チャンネル入力、最大14トラック（[32bitフロート＋24bitリニア] x 6ch＋L/R）同時録音
◎最高192kHz／32bitフロートWAVフォーマットのハイレゾ録音
◎32bitフロートWAVと、24bitまたは16bitリニアWAVを同時録音するDualモード
◎最大75dBのゲイン、EIN -127dBu以下の超低ノイズフロア設計の高品位プリアンプ
◎6系統のロック機構付きNeutrik XLRインプット
◎マイク／ライン(+4dBu対応)の入力ソース切替が可能
◎映像との正確な同期を実現する、24時間で誤差 0.5フレーム以内の高精度なタイムコード
◎ピークを先読みしてオーバーロードを未然に防ぐAdvancedリミッター
◎複数のマイク入力のレベル合わせを自動的に行うZOOMオートミックス機能
◎3電源対応：単３電池×4本、SONY製Lシリーズバッテリー、USBモバイルバッテリー
◎6イン／4アウト、最高96kHz 対応のUSBオーディオインターフェイスとして使用可能
◎内蔵SD カードへの録音と同時に、USBオーディオ出力でPCへのバックアップ録音が可能
◎VR マイクを使用した360°空間音声のレコーディングが可能になるAmbisonicモード内蔵
◎別売Bluetoothアダプタ「BTA-1」と無償アプリで、iPhone／iPadからF6をリモート操作
◎別売ミキサー型コントローラー「F-Control」で、フィジカルなフェーダー操作が可能
◎付属品： カメラマウントアダプタ、単３アルカリ電池 ×４本、Cubase LE／WaveLab LEダウンロード・ライセンス
◎外形寸法：100 mm（W） x 119.8 mm（D） x 62.9 mm（H） ／重量（本体のみ）：520 g