D502 アイ・オー・データ機器

 D502ブースでは、ネットワークオーディオサーバーfidata(HDD/SSD2モデル)およびSoundgenic(4モデル)が展示、再生されていた。

 Fidata(フィダータ)については、参考出展として、USBではなくLANで接続して動作するLAN DAC対応を披露。デモンストレーションでは、スフォルツァートのネットワークプレーヤー「DSP-Dorado」と「Diretta(ディレッタ)」で伝送することで、PCレスでのLAN DAC再生を行ってみせた。

 一方のSoundgenicも近年Android対応も果たしたfidata Music Appを使うことで、PCレスでデジタルファイルをダウンロードしたり、ディスクドライブからリッピングしてウォークマンに直接転送するといったミュージックサーバーの快適さを啓蒙した。

 当初からユーザーとしてfidataを愛用している土方さんは、fidataが優れる要素として、回路や電源部の妥協ない作り込みと、もともとの情報量を最大限引き出そうとする企業姿勢を挙げる。それが、極端な個性をもたず、低いノイズフロアーを獲得し、DACとしてもNASとしても優れた製品につながったのだと指摘する。

 ハードウェアの新製品はないが、PCレスでネットワークオーディオが楽しめ、ソフトウェアの進化により常に最新のオーディオ環境が享受できる素晴らしさが来場者を魅了していた。(遠藤義人)

fidata「HFAS1-XS20」をLAN DAC接続したスフォルツァート「DSP-Dorado」を再生。USB DACとの比較試聴も

販売好調なSoundgenicはPCレスでのミュージックサーバー入門としてアピール

fidataの内部。強靱なシャーシ、工夫したHDD/SSD逆マウント、コンデンサーの数からして通常のNASとは一線を画す

「HFAS1-XS20」をDiretta接続で再生。最近44.1kHzや48kHz/24ビットソースが増えていることとその理由などについてのレクチャーも

日本ではローンチしていないTIDALだが、代わりのサービスを模索中とのこと

D503 フェーズメーション

 まず注目の新作ひとつめは、フォノアンプ「EA-350」。従来モデル「EA300」の回路をブラッシュアップし、さらにバランス回路を加えるためにMC昇圧トランスを加えたもの。開発にあたっては、一昨年発売して好評のMC昇圧トランス「T-2000」で培ったノウハウを、部材などコストに反映させない範囲で反映している。

 もう一つの注目は、パッシブアッテネーター「CM-2000」。これも従来モデル「CM-1000」の後継モデルであるが、バランス回路を加えるためにやはり「T-2000」で用いたトランスの特許技術を採用したうえ、線材から構造に至るまですべて見直している。

 バランス回路付きのパッシブアッテネーターは世界でも類例がなく、ローレベルのリニアリティが高まり、立ち上がりのスピード感、鮮度に優れるため、ホールの響きや演奏のニュアンスがよく表現されるとの評価を受けている。

 もともと協同電子エンジニアリングは、磁気ヘッドなどの検査装置を製造していたメーカーで、センサーのひとつとしてコイルを巻くことが重要なミッションであった。オーディオにおいてもっとも重要な部品のひとつであるトランスのコイルを自ら手で巻いている時点で、その製造を外部に委託しているメーカーと製品開発のスピード、精度で有利なのは言うまでもない。

 今回もその特徴が遺憾なく活かされた新製品が展示され、さまざまなソースでパッシブアッテネーターとアンプの比較など分かりやすいデモンストレーションが来場者を驚かせた。(遠藤義人)

フォノアンプ「EA-350」は定価39万円(税別)。3種類のカーブ切り替え、ステレオ/モノ切り替えなど嬉しい機能も

「EA-350」のリアパネル。入力は3系統で、入力1/2がバランスに対応している

「CM-2000」(定価150万円、税別)のリアパネル。バランスを装備し、同社の考えるハイブリッド・パッシブアッテネーターの新境地

フェーズメーションの理念と各モデルのコンセプトや作りについての解説後に説得力のあるデモを実施

管球式コントロールアンプ「CA-1000」の内部。アンプ部をL/Rで別筐体とした贅沢な設計思想は「T-2000」等にも受け継がれている