先日、Amazon Alexaによる音声コントロールや音楽ストリーミング再生機能を搭載したフロントサラウンドシステムの「YAS-109」を発表したヤマハから、上位モデルとなる「YAS-209」が登場した。市場想定価格4万円前後で、8月下旬の発売予定となる。

サウンドバー部。本体の両端に、2ウェイ3スピーカーシステムを内蔵している

 YAS-209は、サウンドバーとワイヤレスサブウーファーの2筐体で構成されており、よりパワフルなサラウンド体験が可能だ。ユニットは、サウンドバー部の両サイドに2.5cmトゥイーターと4.6cmウーファー×2の2ウェイ3スピーカーシステムをそれぞれ搭載(ウーファーでトゥイーターを挟む形で配置している模様)、サブウーファーは本体正面右側に16cmウーファーを内蔵している。

 YAS-209では、サウンドバーとサブウーファーのクロスオーバー周波数が前モデルのYAS-208より10Hzほど高くなっているそうだ。これは音のつながりを重視した結果とのことで、これまで以上に一体感のある低音を楽しめることだろう。なお、サブウーファーは34Hzまでの低域再生ができるという。

16cmユニットを搭載したサブウーファー。信号伝送はワイヤレスなので、電源ケーブルをつなぐだけで使用可能

 機能面の進化としてはYAS-109と同様に、ネットワーク機能の搭載(2.4GHz帯域の無線LAN、有線LANに対応)と、Amazon Alexaによるボリュウムコントロールや入力切り替えなどの音声操作が可能になっている。

 もちろん、音楽配信サービスのAmazon MusicやSpotifyにも対応済みだ。SpotifyのPremium & Freeアカウント対応もYAS-109を継承している。アプリからの操作は、Spotify Connectと、ヤマハ独自の「Sound Bar Controller」から行なえる。

 LAN経由では、最大192kHzまでのWAV/FLACや96kHzまでのアップルロスレスのデコードが可能。Sound Bar Controllerから、同じネットワークにつないだNASやPCの音源を探して再生すればいい。

 フロントサラウンドシステムとしては、こちらもYAS-109と同じくDTS Virtual:X技術を搭載する。もちろん、パラメーターにヤマハ独自のチューニングを加えたカスタム仕様とのことだ。「Cinema」「Music」「Sports」「TV Programme」「Movie」といったオリジナルモードの掛け合わせも搭載済み。

接続端子は、サウンドバーの中央背面に搭載する。写真左側にHDMI入出力、右側にLAN端子や光デジタル入力を備えている

 接続関係としてはARC対応のHDMI出力とHDMI入力を各1系統に、光デジタル入力、LAN端子、アップデート用USB端子を装備。HDMI入力からはリニアPCM5.1ch、ドルビーデジタル/DTSのコア信号、放送のAAC信号を受け付けてくれる。

 音声信号は先述のストリーミングの他にBluetooth(マルチポイント接続には非対応)での再生が可能で、コーデックはSBCとAACの2種類に対応する。

 本体サイズと質量は、サウンドバーがW930×H62×D109mm/2.7kgで、サブウーファーがW191×H420×D406mm/7.9kgとなっている。