映像配信大手のNetflixは6月25日、同サイトで2019年夏以降に配信されるオリジナルコンテンツを紹介するイベント「Netflixオリジナル作品祭」を開催。ザ・ダファー・ブラザーズによる連続ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界3」から、日本発のオリジナルドラマ、武正晴監督作「全裸監督」まで、およそ30のコンテンツを発表。作品にちなんだスタッフ、キャストらも登壇し、それぞれの作品にかける想いや見どころ、現場での雰囲気などをざっくばらん披露してくれた。
冒頭、登壇したNetflixコンテンツ・アクイジション ディレクターの坂本和隆氏によれば、同社のオリジナルコンテンツは、190ヵ国あまりに配信されており、製作も配信される各国で行なわれているそうで、それぞれの国の特徴や雰囲気を備えた作品が続々と登場し、Netflixを通じて世界中に届けられているそうだ。その際に一番重要と考えるものは、「物語(ストーリーテリング)」であり、「優れた物語こそが、国境を越えて世界中の人々に届く」ということを念頭に置き、作品作りに反映させているのだという。
それが如実に表れているのが、今回の日本発のオリジナル作品のラインナップであろうか。園子温監督の「愛なき森で叫べ」は、実際の事件をベースに、園監督のエッセンスを存分に投入したサスペンス作。ジャンルを絞るのが難しいほど重層的な展開が待っているそうで、青春作でもありながら、実録風でもあり、恋愛作でもある「映画」に仕上がっているという。
また、武正晴監督のドラマ「全裸監督」は、80年代にアダルト業界に旋風を巻き起こした村西監督の姿を描いた青(性)春エンターテイメント。その内容から武監督も「よく企画が通った」と驚いたそうだが、現場では自分たちの感覚が麻痺するほど刺激的な日常が続いていたという。そうして出来上がった刺激的な作品であり、「これが190ヵ国に配信されても大丈夫かな?」と、おどけたコメントも発していた。しかし作品としては、80年代の日本の風俗とともに、「平凡な人間がある出会いを通じて、時代とともに何かを作っていく姿を熱く描いた人間ドラマ」に仕上がっているそうで、「これが日本だと胸を張って言える」(山田)ものになったと、キャスト一同も熱く語っていた。
【Netflixオリジナル作品ラインナップ】
「ストレンジャー・シングス 未知の世界3」 7月4日より配信
「アスダル年代記」 7月8日より配信
「ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス」 8月30日より配信
「Giri/Haji」 今後配信予定
「ウィッチャー」 2019年配信予定
「バーフバリ:帝国の夜明け」 2019年配信予定
「Cowboy Bebop」 未定
「アースクエイクバード」 2020年配信予定
「アイリッシュマン」 2019年秋配信予定
「6アンダーグラウンド」 2019年配信予定
「愛なき森で叫べ」 2019年秋配信予定
「全裸監督」 8月8日より配信
「深夜食堂:Tokyo Stories Season2」 2019年秋配信予定
「FOLLOWERS」 2020年初頭
「呪怨」 2020年春
「クィア・アイ in Japan!」 2019年秋
「あいのり:African Journey」 2019年秋