パナソニックから、UHDブルーレイプレーヤー「DP-UB9000」のファームウェアアップデートが発表された。今回のアップデート内容は以下の3つ。
(1)「新4K衛星放送」番組録画ディスクの再生に対応。同時にHLG→SDR変換を改善
(2) CD再生時の数字キーダイレクト選曲対応
(3) 自動電源オフの無効化(『切』設定)の追加
UB9000は、パナソニックのUHDブルーレイプレーヤー最高峰モデルであり、市販UHDブルーレイを再生した際の映像品位の高さや音のよさで、多くのオーディオビジュアルファンの憧れの製品になっている。
唯一残念だったのが、同社DMR-SUZ2060を始めとする4Kチューナー内蔵BDレコーダーで録画したディスクの再生ができなかったこと。
そもそも4K放送では送信時のトランスポート方式としてMMT(MPEG Media transport)を採用しており、UB9000の発売時にはこの方式で記録されたディスクが存在しなかったので、対応できていなかったわけだ。
またシャープ製の4Kチューナー内蔵BDレコーダーでは、HDDに録画した4K番組をディスクに保存する際にはMMTを従来のTS(Transport Stream)に変換しているが、UB9000ではこの録画ディスクの再生もできていなかった。
今回のアップデートでは、UB9000側でこのふたつの記録ディスクの読み出しに対応、レコーダーのメーカーに関係なく4K番組を録画したメディアを楽しめるようになったという。
実際NHKのBS4Kでオンエアされている映画番組はひじょうに品質が高く、かつUHDブルーレイが発売されていない作品も多いので、これをUB9000で再生したらどれほどのクォリティで楽しめるのか、興味深いところだ。
また4K放送で使われているHDR方式(HLG)を、非対応テレビで再生する場合、再生機側でSDRに変換することになるが、この変換クォリティも今回のアップデートで改善される。
同機能はSUZ2060にも搭載されているが、こちらは初期のバージョンで、今回は実際の放送内容を見ながら画質を詰めていった最新バージョンになるという。しかもUB9000の回路を活かすような最適化も図られているというから、気になるところだ。
(2)〜(3)については、使い勝手の改善であり、実使用面で喜ぶ人も多いだろう。
UB9000のファームウェアアップデートは、インターネット経由のダウンロード、もしくはUSBメモリーを使って行なうことになるという。時期は6月末頃のスタートを予定している。