テクニクス

 損保会館502号室は、テクニクス製品がずらりと展示されている。特に先日発表されたばかりの「SL-1500C」(¥100,000、税別)は来場者の注目の的だったようだ。

 セットされている試聴機器は、ターンテーブルがSL-1500Cの他に「SL-1000R」(¥838,000、税別)という構成。これに「SU-R1」(¥1580,000、税別)+「SE-R1」(¥838,000、税別)+「SB-R1」(¥2,696,000、ペア、税別)や「SU-G700」(¥230,000、税別)+「SB-G90」(¥498,000、税別)を組み合わせている。

オーディオ入門層に最適な「SL-1500C」

 今回は初日の12時から行われた潮晴男さんのイベントに参加してきたが、こちらも立ち見を含めて会場は身動きする余裕もないくらいだった。

 SL-1500Cを使ってのレコード試聴、さらには内蔵フォノイコライザーと外部フォノイコライザーを加えた場合の音の違いの確認も行なわれ、来場者も低域の再現性の変化を楽しんでいた。

「SL-1000R」を使った試聴会も常に人気だ

 SL-1000Rを使った再生では、テクニクス製ターンテーブルの特徴ともいえる78回転機能もフィーチャーされた。78回転はスピードが速いだけ音質的には有利になるが、レコードそのものの数が少なく、なかなか音を聴く機会も少ない。

 今回は潮さんと麻倉怜士さんが主催するUAレコードが試作した世界初の78回転ステレオシングルLP『BALLUCHON』と既発売の33回転盤の音の違いがデモされたが、確かにピアノの低音の豊かさ、音場の広がり感などで78回転盤の優位が確認できるサウンドだった。

潮さんは78回転レコードの魅力をアピール