映像配信大手のNETFLIXは、本日より音声の配信ビットレートを向上。「スタジオクォリティ」の音質でのストリーミング配信を実現した、と発表した。
具体的には、ドルビーデジタル(プラス)、およびドルビーアトモス対応のTVデバイスにおいて、下記のビットレートで音声の配信を行なえるようにするという。
ドルビーデジタル5.1ch 192kbpsから、最大640kbpsへ
ドルビーアトモス 448kbpsから、最大768kbpsへ
現在、映像については視聴環境(通信速度)に合わせて、映像のビットレート(解像度含む)を連続的に変化させる「アダプティブ・ストリーミング」を導入しているが、今回のアップデートで、音声についても同様の仕組みを導入したかっこうだ。
同社によれば、2010年にサラウンド音声の配信を始めて以来(ドルビーアトモス配信を除き)、「音質の向上」に踏み込んだアップデートを行なうのは、今回が初だという。
また、同社プロダクション・サウンドテクノロジーのスコット・クレーマー氏は、「netflixはどんな小さな課題も改善に向けて努力します。何千種類ものデバイスで対応させ、展開することが必要になることもありますが、必要な努力を惜しむことはありません」というコメントを寄せている。
なお、ステレオサウンドONLINEでは、鳥居一豊氏のアニメ連載「アニメノヲト」の次回テーマで、今回の配信レートアップによる音質変化を含むインプレッションをお届けする予定なので、お楽しみ。