インターネットラジオの「OTTAVA」は、4月18日(木)にウィーン国立歌劇場デジタル部門とパートナーシップ契約を締結、現地時間5月9日(木)から動画配信サービス 「OTTAVA.TV(オッターヴァ ドット ティービー)」を開局し、動画配信事業をスタートする。

 OTTAVA.TVでは、自宅のパソコンやスマホ、タブレットで、ウィーン国立歌劇場の舞台を、ほぼリアルタイムで映像とともに楽しめる(日本語字幕付き)。現地との時差を考慮し、時差ライヴ配信を開始。開始から72時間は、好きな時間にオンデマンドで何度でも再生できるという。

 ウィーン国立歌劇場は、1869年の開場から今年5月で150周年を迎える歴史ある空間だ。5月25日(土)には記念式典に続き、100年前にこの劇場で初演されたR.シュトラウスの『影のない女』がプレミア上演される(出演:ステファン・グールド、カミラ・ナイルンド、ニーナ・シュテンメ他、指揮:クリスティア ン・ティーレマン)。

 この歴史的な公演を始め、新演出によるヴェルディ『オテロ』(指揮:チョン・ ミョンフン)、エリーナ・グーセワ、エカテリーナ・クバノヴァ、グレゴリー・クンデの顔合わせが実現したヴェルディ『アイーダ』、ファン・ディエゴ・フローレス主演のマスネ『マノン』など、5〜6月で合計10作品の配信が予定されている。

 スタートの5月9日(日本時間5月10日)は、OTTAVA.TV開局記念として、無料での配信を行なう(上演作品はヴェルディ『リゴレット』)。ただしその場合もOTTAVA IDの取得が必要なので、興味のある方は早めに登録していただきたい。

配信予定作品(すべて日本時間)
5月10日(金) ヴェルディ:リゴレット(無料)
5月15日(水) ヴェルディ:マクベス
5月18日(土) ルグリ&プティパ:海賊(バレエ)
5月22日(水) ロッシーニ:セヴィリアの理髪師
5月26日(日) 開場150周年記念ガラ公演 リヒャルト・シュトラウス:影のない女
5月30日(木) アイネム:ダントンの死
6月10日(月) マスネ:マノン
6月21日(金) ヴェルディ:オテロ(新演出)
6月24日(月) プッチーニ:トスカ
6月30日(日) ヴェルディ:アイーダ(新演出)